もう投げやりw
今年もGRAND LIVE実装のせいで、毎年のようにハイエンドスマホとの技術競争が激しいデレステ。
ゲームとしてもネタ切れ感はあるものの、単純に5鍵の音ゲーとしては単純で、3ヶ月ぐらい放っておいても、案外3曲ぐらいやればリハビリできるというカジュアルさもあるんで、新規ユーザーをまだまだ開拓できる感じはあるんですよね。
そこで、だ。
今回は動作確認とは別に、無理は承知の上で、誰も望んでない企画として、
「デレステを最軽量モードである2D軽量で、ある程度のレベル(LV26程度)をフルコンできるスペック」
世の中の人がだいたい2回前の機種変更で使っていたスマホや、ウォークマンのAndroid搭載機の登場で今後流行るかもしれないDAPで、どこまでプレイできるかどうかを考察していく回です。
※今回はiOSの考察はする必要はないと思いますので、素直にiPod Touch 7GenやiPhone5Sでプレイしてください。
※あくまで2019/09/10現在の状況です。メジャーアップデートがあっても、この記事は更新しません。
まず、最低条件をおさらいする
現在のデレステの推奨機種一覧のうち、最低ランクのモデルを上げてみると、
Snapdragon 430
2GB メインメモリー
16GB ストレージ
5点タッチ以上(正確には10点タッチが可能な機種)
WXGA(1280*768)程度の解像度
Android 4.4以降(しかし、FJL22が入っているあたりはまだ4.0.4でもOKっぽい)
久々に思い出してたんだけど、ファーウェイのK3V2やKirin910でも、ゲームそのものはそこまで破綻していたわけではないので、今回最低ランクの一角になるのかなと思いつつ。(まさかこれがフラグになるとは思わなんだw)
まあ、なんというか、ご近所のハードオフのジャンク箱に入っていてもおかしくない程度の古さがあります。
現行売られているタブレットで最低ランクとなるAmazon Fire 7タブレットを引き合いに出してみると、MT8127Bという32bitのSoCです。3DグラフィックチップはMali-450MP4らしく、なんと2012年頃の製品です。ちなみにさっきKirin910を上げてみたのは、このMali-450MP4を実装しているからです。
うーん、これで難易度高いと思ったのは、端末的にそういうモデルを手持ちで持っていない気がするんですよね。
最初から本末転倒になるのも嫌なので、手持ちでギリギリっぽいモデルをいくつか試してみました。
※今回は4周年ということもあり、TRUE COLORSでプレイしています。
1.Wiko Highway Pure 4G(日本未発売モデル)
Snapdragon 410
2GB メインメモリー
16GB ストレージ
WXGA 有機EL液晶
Android 5.0.2(←Android 4.4)
日本国内ではいまいちパッとしないまま細々とやっているイメージですが、ポップなカラーが多いこともあり、本国フランスを中心にそれ相応に世界展開しちゃってるメーカーです。
2015/6頃発表と、デレステと同級生ですね。この頃はExynos7420やSnapdragon 810がしのぎを削る時代、XPERIA Z4やGALAXY S6シリーズが最新スマホという時代です。
実際に今動かしてみると、3D軽量であれば案外30fpsで動いちゃうんだなと。一枚絵見るとわかりますけど、解像度の低さもあってか、よく見える感じはあります。
2D軽量でプレイすると、ちょっと異様な発熱をします。サーマルスロットリングが仕事していないのか、そもそもスロットリングするほど発熱することが考慮されていないのか。また、バッテリー消耗が2Dなのに激しいなど、劣化による面も出てきています。
肝心のプレイは...うん、十分できる。けど、現実的にこれで頑張れるのなら、もっといい選択肢はあるんじゃないかなと思ったり。
このSoC搭載スマホといえば、VAIO Phoneが代表格w ARROWS Beの初代とかもこれです。
ちょっと度肝を抜くのは、ARROWS Beって2018年に入っても売られていた気がするんですよね。初期ロットが2014年の頭ぐらいと考えると、富士通はどれだけS410を抱えてたのだろうとも思っちゃいますね。
2.Lenovo Yoga Tablet 10(初代)
MT8125(PowerVR SGX544)
1GBメモリ
16GBストレージ
WXGA(1280*800)液晶
Android 4.4(←Android 4.2)
2013年頃発売
先ごろIDF2019にて新型のYoga Smart Tab10が発表されるなど、息の長いシリーズになったYoga Tab。
初代は6年前に登場したらしいです。これはこの前1500円でジャンクとして買ってきたモデルです。
3DがNow Loadingで読み込みをしたまま起動できないというのは、ちょっと想像していなかったw(おそらく、淡々とロードしてるんだろうけど、30分待って起動しないので、諦めた。)
2D軽量でのプレイが異様に怪しい。というか、2Dのプレイ画面ですでにドットが合ってない。現行世代はわからないけど、多分AndroidのPowerVRシリーズはサポート外な感じなのだろうと思う。
プレイに関してですが、これでできる気がしないw
2Dでタッチと反応がズレる状態はあまり遭遇したことがないんだけど、まず頑張ってプレイするなら、諦めてなんか適当なスマホ買うよって感じになる。すでにデレステ出た時点で2年落ちだったわけだから、仕方ないかな。
3.ファーウェイ 302HW
Kirin910(Mali-450)
2GBメモリ
8GBストレージ
WXGA液晶
Android 4.4
イリュージョニスタが2周年だったと思うんで、それ以前のOP画面。Ver.3.3.0らしいです。
さてと、これは安牌だろうと思ってたが、一向に起動しないんで、どうしたもんかと思ってアンインストール→インストールをしようと思ったのですけど...
足切り端末です。
今までは現実に存在していたのかなって思っていましたが、いざ画面を突きつけられるとちょっと悲しい。
プレイできず。動作確認一覧を書き換えなければw
なお、バッテリー膨張しており、いつ爆発してもおかしくないレベルでしたので、そろそろ置き場を考えるか、
まとめ1、S400シリーズが限界?しかし3D軽量でならMVも見られるぐらいには抑えられてる。
足切りスマホを自分の目で確認できたことが最大の収穫ですw
もしかすると、SoCによっては、本当に発売即非対応というスマホが今後出てくる可能性も十分ありうるということですね。
うーん、はっきりしてきたのは、Mali、Adreno以外にほぼプレイ権がない可能性が高いことです。PowerVR系であるGE8300シリーズあたりがHelio A22/P22に搭載されているので、実に興味本位で欲しい。
現実的にプレイできる範疇だけで行けば、確実にS400シリーズ、もしくはKirin659なんでしょうね。これはなんとなく読めて来ました。2Dであればこのクラスは問題なく2Dで快適にプレイできる。2Dでなら...
3DによるLIVEが醍醐味のゲームにあって、黙々とスコアボードと戦うのに疑問は残りますが、一時的なプレイの逃げ場としてのWiFi専用端末は、ありかなと思います。
1000円ぐらいで転がってる...としてもS800搭載か、少なくともS600とか、S4 Proなどのクアッドコア世代が1000円出せば買えそうな気もしないでもないw
いずれにしろ、バッテリーが死んだら、その端末の寿命と割り切れば、2Dの音ゲー専用機にはなりうる端末はたくさんあるということで結論づけましょうかね。
その2.Android搭載DAPはどこまでプレイできるのか?
その昔、ウォークマンにTegra2搭載やOMAP4430搭載のAndroidモデルがありました。スペックは当時のハイエンドスマホに近かったのですが、燃費の悪さがたたり、結局NW-ZX2で一度終焉となります。
ONKYOからもDP-X1というバケモノDAPが出ていました。DAPとしても申し分ない性能だったんですが、Snapdragon 801(800?)を搭載しており、2.5mm出力からバランス化した状態でデレステのプレイが可能という、なかなか面白い存在でした。このあと、GRANBEATが登場し、メディアプレーヤーとしてのDAPが流行るのではないか...と思いきや、日本ではそこが頂点となり、Androidベースの何か?か、SONYのようにウォークマン専用OSみたいなものを用意するように戻っていきました。
ところが、海を渡った大陸側では、徐々にAndroid搭載のメディアプレーヤー、あるいはDAPとして性能がぐんぐん上がり、2015年頃からFiioやAstell&Kern、iBassoなどが部分的にAndroid OSを搭載。それでもRockchipなどの省電力性が全面に出ている、SoCとしては少し物足りないものがほとんどでした。
2018年に入り、HibyがSnapdragon 425を搭載したR6をクラウドファンディングで発売、FiioがExynos7270を搭載したM7を発売と、スマホのローエンドに近いながらも、Androidがそこそこ動くSoCの搭載によって、それまで難しいと思われてきたゲームのプレイも視野に入れられるようになってきたと。
現在、FiioのミドルハイにあるM11は、Exynos7872搭載であり、6コアながらMali-G71をシングルで搭載しているため、おそらくはデレステ2D程度のプレイならそこまで問題ないレベルだと思われます。
一方、IDF2019でAndroid搭載ウォークマンの新型であるNW-ZX500/A100シリーズが登場。使用されているSoCは未公開ですが、フル版のAndroidを搭載しているため、これもそこそこのSoCが搭載されている可能性が高いようです。
ShanlingのM6にはSnapdragon 430が搭載。同じくHiby R5にもSnapdragon 425搭載。Hiby Player系はSnapdragonと決まっているのかわからないですけど、ほぼスナドラです。
そして、Hibyの次世代型R8には、Snapdragon 625が搭載される(らしい)ということで、こちらは3D標準の30fpsぐらいは普通にこなしてしまいそうなレベルに到達しています。
以上、かんたんな説明終わり。
でだ、DAPでプレイするメリットってなんかあるの?ということなんですけど、実はほとんどありません。
確かにバランス接続による左右分離はメリットになりうると思うのですが、そもそもビットレートの高いBGMではないことや、ノイズ低減化のための重量増、そして小型画面、さらには10点タッチに対応していないモデルなども存在する、さらにバッテリーが小型のため、長時間プレイには向いていないなど、上げたらキリがないです。
でもこういうことをやりたくなるのが、ダメ人間の考えでして、
Hiby R6
Snapdragon 425
3GB メモリ
32GB ストレージ
WXGA液晶
Android 8.1(←Android 6.0)
せっかくHiby R6を買ったので、デレステ入れて普通に3D軽量でMV流してみたところ、S425のおかげでそこそこ見られる感じです。普通に2Dでならプレイも可能で、びっくりするぐらいタッチ切れもないし、デバイスとしてよくできていることもわかりました。やはり発熱がすごく、バッテリー消費も面白いぐらいに減っていくので、あくまで緊急時はプレイできるというレベルです。しかし、スマホならSoC内蔵のDACでオーディオ出力しているところを、わざわざ別途DACとアンプ部を通すわけで、その分のバッテリー消費も考慮しないといけないですからね。
せっかくデレスポも出たことだし、プレイリストを自作して再生するとか、夢はあると思うんですよね。まあ、そこまで好きならCDなり音楽配信サービスなりで、ビットレートの高いファイルをみんな持ってるとは思うがw
まとめ2、これから期待できる世界。過度な期待をしなければ、2Dプレイは十分可能なレベルに。
確かにDAPが続々販売されている昨今、Android OSでソフトを作っておけば、スマホのアプリに転用可能ですから、かなり合理的になってきているということなのでしょう。
昔はこの手のものといえば、AllwinnerやRockchip、良くてMediaTekだったわけで、そこにローエンドとはいえ、スナドラやExynosが食い込んでくるとは、ちょっと想像していなかったですね。
そもそもモバイルネットワークに接続できないという問題はあるものの、その点をクリアできて、かつオーディオに興味がある方々には面白いネタにはなります。あくまでネタです。
S625搭載となれば、普通に3D軽量でプレイできちゃうレベルだと思います。そこにクリアな音楽でプレイするのは、無駄な贅沢とも言えるのですが、DACに専用チップを搭載する機種が少なくなってきたりしている今だからこそ、こういった環境でのプレイも勧められるのかなと思います。
いいか、プレイするなら本当に過度な期待は持ってはいけないぞ。覚悟してプレイするんだぞ。
番外編、おしまい