雑談 2026/01/24(秋葉原が生き残るヒントをオノデンに見る気がする)
もしかしたら元ネタの掲載期間が短いかもしれませんので、その点はご容赦を。
いやあ、去年もそうだったんだけど、秋葉原に行く頻度があまりに低いんですね。買うものがないし、ジャンクだろうが高い。こう言ってはなんだけど、本当に安いジャンク屋さんって猛烈に減りました。円安もあって、海外のバイヤーも買付に来るんで、そういう点でちょっと大変になってる状況です。まあ、海外のバイヤーって、如何に値段に折り合いが付くかによるので、All or Notなんですよね。売らなくて良かったってときも多いと思いますよ。
オノデンの話...前にも一回してると思うんですけど、やっぱり秋葉原という形を残すためには、こういう業態に持っていく必要性がでてきてるのかなと思ったのが、今回の社長インタビューと、オノデンのビルのテナント構造に見えてきたんですね。
大手資本だからこその業態は、秋葉原では空気を出せない
ご存知かと思いますが、海外の投資グループを中心に、日本の物件を買い漁り、日本のレアモノやインバウンド向け商材を買い漁り、暴利を貪る外国人経営者が今の秋葉原の主戦場であり、マニアックな世界はeイヤホンや、新参者と言われつつも駿河屋あたりが頑張っていて、リバティがギリギリってところ。あとはほぼ個人店舗であり、その区画すらレンタルボックスとして外国人が買取、あるいはゴネた末に借地契約を結び、インバウンド向けに暴利を貪る。こんな世界です。その波たるや、ハードオフやソフマップまで押し寄せてきていて、秋葉原ではこの値段だけど、オンラインショップだとこの値段で、オンラインショップのほうが安くなる構造まで生まれてきています。
まあ、AliExpressとか見てて、発売すらされてないバンプレの清夏さんのプライズフィギュアが6000円ぐらいで販売されているところを見るに、AliExpressが日本国内で倉庫を持ち、そこから海外へと運び出すという方法が世に出回ってきていることで、個人でも手軽に海外へと日本の製品が流出する事態が起こりつつあります。
そういうわけで、ジャパンカルチャーが世界に発信されることを目標として10数年前にクールジャパンってのが立ち上がってましたけど、クールジャパンはせどりの外国人によってほぼほぼ達成されているという奇妙な状況となっている昨今。一方で資本力の差とプロモーションの下手さで、韓国の芸能界に圧倒されて撤退し、お金にならないと降りてしまったアイドル業界。そしてその質を支えていた人間の高齢化。僕ですら今年で45歳ですからね。ある意味アニメだアイドルだデジタルガジェットだなんて言ってる年齢ではないんですが、国の政策として打ち出したものが、結果的に国が関与しなくても勝手に達成されたところに、日本の国力の低下や、産業構造の変化についていけない要因なのだなと感じています。
ヨドバシやビックがある。でも、ヨドバシやビックは秋葉原が発祥ではない。じゃあ、どこか?と調べてみると、残っているのがオノデンだけになってしまっている様相なんです。電気街としての最後の生き残りであり、あの区画の再開発の上で、石丸電気と同様なぐらい最重要な企業ですが、あの区画の再開発は南海トラフ巨大地震でも来ない限り多分出来ないままだと思います。そして、そこに仮にオノデンが入っても、そこには画一化されたオノデンが出来てしまう。時代の変化についていくのは構わないにしても、そこに昭和レトロとも言える秋葉原は存在するのか?という点で、ヨドバシやビックが秋葉原に20年もあるのに、未だに外様扱いされる要因なのだと僕は思います。
秋葉原という聖地だけが作られ、その聖地はまさに憧れになってしまった
世界におけるAKIHABARAという言葉は、ジャパンカルチャーの代名詞ともいうべき存在です。しかし、中身はどうでも良くなってしまった。匂わせ程度にしておきますが、海外資本と、いわゆる歌舞伎町的な資本が、今の秋葉原の大半を支えている感じで、もうすでにメイド通りのように、「歌舞伎町では廃止されているが秋葉原では違う格好で同様の客引きが起きている」状態が10年以上続いています。
余談ですけど、可愛いお洋服を来ているのに、寒いからそこにダウンコートなんか着てるんだった、客寄せしても意味ないよ?って言ってあげたいです。お店に行く人はあなたを目当てに行くわけじゃない、あなたが可愛いお洋服を着て接客して、甘い声で話してくれるからお金を払ってくれているんです。そこは無理しろって言いたい。なんなら、行政がうるさいんで出来ないでしょうけど、女子高生のコスプレで十分インバウンド向け出来ると思いますよ。KAWAIIも世界の共通語ですから。
さて、その話はともかくとして、観光客からしたら、憧れの秋葉原に行ったことが達成感に繋がっているということは、多分知られていない話だと思うんです。異様な空気を纏っている区画には、外国人バイヤー以外は入らず、大通りやアパホテルの回りにある、3倍の価格で売られてるナミさんのフィギュアとかを掴まされてウキウキで帰っていくような光景が日常と化している。秋葉原って、もうそういう場所です。これで円安だからまだまだインバウンド需要は旺盛ですが、円高が進むような事態が起こった場合、おそらく海外向け観光パンフから秋葉原は消される可能性があります。理由は、そこは観光地ではないからです。そう、海外では聖地という扱いなのです。
国内でも、電車男が流行った時に、秋葉原に行ったけどもういいやって人はたくさんいましたし、そういう感想を聞きました。僕はその頃秋葉原でガッツリお店をやってましたし、理解度が低かった。オタクへの偏見も強かった。秋葉原には本気の人しか集まらなかったからこそ、ライトユーザーや観光客は寄り付かなかった。しかし、そのパワーユーザー向けだったことが、海外においてアジア最大の電気街というイメージへと引き上げた。マニアックな人がオフ会を毎日やってるような世界だったから、(この表現ですら新しい言葉を使いすぎているけど)時々視察で訪れる海外の軍関係者の観光地として秋葉原が選ばれ、その頃は秋葉原にしか売っていないような電子部品を喜んで買って、なぜか本国の税関で没収されるという話を聞いたことが何回もあります。そういう世界だったのです。
しかし、今の秋葉原はというと、本当に何の街だかわからない。ヨドバシで事足りてしまい、いいとこソフマップやビック。僕はポータブルオーディオの関係上eイヤホン(末広町付近)まで行きますけど、20年前とかわらず平常運転なのはじゃんぱらとツクモの黒ビルぐらいですもんね。そして年々流行り廃りのように、ショップは目まぐるしく入れ替わり、もはや秋葉原に「これだ!!」と求めていたユーザーは海外のebayやAliExpressのほうが、よほど秋葉原感を感じてしまいます。
今の秋葉原は、イスラム教におけるメッカであり、メッカという街には歴史があるが、秋葉原はその歴史を自ら再開発で壊していくスタイルを取ってしまった。だから、メッカであり、憧れになってしまった。行ったことが達成感になってしまったのです。
文化を受け入れつつ昔の空気を残す手段を、オノデンのビルの店舗構成に思う
以前、僕はこのような記事を書きました。しかし、石丸社長の考え方にも理解を示しつつ、このオノデンの社長のインタビューを読んで、オノデンとしては街の活性化を良いことだと考えつつも、オノデンとして生き残る方法を模索しつづけていることが理解できました。むしろ考えられることは逆で、エディオン傘下になった石丸電気が画一的になってしまったことで、主張していることは正しいものの、街の変化に自由を求める時代は終わっているとも思ったんです。
オノデンが街の電気屋さんと一緒だと話していて、社長自らトラックで荷物を届けるという姿勢、経営のトップがこうやって働いているからこそ、知恵を絞った結果が、あのビルの店舗構成となり、イベントスペースに1フロア、そしてジーストアに1フロア、1階にはインバウンド向けのグッズも置いてあるけど、2フロアしかない白物家電で利益は上げているという、一風変わった状態になっているのも、街の電気屋さんだから出来る柔軟な対応だからなのだと思います。おそらく記者のバイアスがかかっている可能性があるため、リップサービスで社長がそういうことを言っている可能性もあるけど、嘘に聞こえないんですよね。
店舗ビル全体が今の秋葉原となって凝縮されているという意味で、オノデンに近いのがビックカメラやソフマップ。(まだヤマギワの血が残ってる)一方で自社物件だから自社ルールで我が道を行くヨドバシ。そこを補完すべく駿河屋が秋葉原に進出して、なんとか日本人向けのオタク文化は残されたまま、ギリギリ街が成り立っている状態である。しかし、おそらく外国人が行って秋葉原感を満喫するなら、オノデンに行くのが一番いいのかもしれない。フロア構成に説得力を感じるし、行ってみると分かりますけど、あの頃の秋葉原の家電量販店なんです。知らない世代でも、こういう時代があったと理解できるほど、オノデンは淡々と営業している。2年前に、仮にオノデンのビルが再開発でなくなって、テナントとしてオノデンが入る、それはオノデンか?と書きましたけど、それを恥じる、出来ればお詫びに行きたいほど、社長のオノデンとしてのあり方には共感が持てます。テナントになっても、オノデンはオノデンであり続けられる。ジーストアやイベントスペースはどうなるかわかりませんけど、オノデンだけは閉店までずっと同じ姿勢を貫くと、僕はこの記事、そしてオノデンの実地見聞をして思いました。記事を読んで、実際に見てみようってケース、本当に少ないんですけど、なんとなく感じの悪い無精ひげのおっさんがウロウロしてすみませんでした。
ラジオ会館で若松が唯一電子部品を売っている店になってしまっていて、一過性のカードショップがこれだけテナントで埋まっているのは、やっぱり異常としか言えません。ラジオ会館が聞いて呆れます。昔、古いビデオだったり、洋物のDVDが売ってる店とかあったんだけどなぁ。その頃も、K-BOOKSが2階にあって、その上に行く人の少なさは感じてましたけど、今やほぼビルすべてがラジオと関係ない状態なのは、秋葉原の現状を風刺しているのかもしれませんね。
やろうと思えば、ゲーマーズの上階あたりにテナントを入れれば、うまいことやれそうな気がしますけど、ポップアップショップがアトレに取られている、しかもそのアトレですらテナント募集をしている現状から分かる通り、もう秋葉原に活気がないんです。冷え切ったリアルショップに、日本人特有の外国人アレルギーがあるから、もう秋葉原に行く気になれない。僕はそう思ってしまうのです。
ちょっと意外なところから資料が出てきたので、ついでだから紹介しておきます。
いい加減原作の方を読もうかなと思いつつ、このアニメにまつわる文化を紹介する連載記事と、キャストインタビューが載っていますけど、本当に再現に苦労したんじゃないかと思うほどにこのアニメの時代考証は良く出来てたと思うんです。そのうち話を書こうと思うんですけど、もうPCのOSが光学メディアだったということを知らない世代が出てきている(Windows8やMacOS10.4ぐらいからUSBメモリだった記憶)ので、Windows95のインストールメディアのFD版を僕はなぜか持ってまして、30枚近くFDを入れ替えてOSを入れるのに1日かかったと言って、なぜそうだったのか理解出来ない世代が、今のIT業界で偉そうなことを言ってるのも、滑稽だなと思ったり。
最後に、オノデンではアップル製品を取り扱う必要は、僕にはないと思います。アップルというベンチャーな企業の成り立ちがありながら、自分たちはその起源を知らずにでかい顔をしている。そういった理念に基づく商品を、街の電気屋さんであるオノデンで扱うのは、売上に関わるとしても、扱ってはいけないと思っています。アップル製品を置くってことは、1フロアをアップル製品フロアにして、自社のレギュレーションに合わせろと要求するほど、傲慢な要求をさせるからです。
だって、扱ったらiOSのアップデート表示でわざわざ電話掛けてくるような人がでてくるだろうし、このインタビューを読んだら、対応しちゃうでしょ?アップルのレギュレーションから逸脱した親切行為を理由に、取り扱いが切られることも目に見えてます。だったら、外資が作った白物家電でもテレビでも売ってたほうが、らしさを保っていけると思いますよ。
おしまい
by aru32to | 2026-01-24 23:43 | 雑談 | Trackback | Comments(0)


