ぷちレビュー 2025/06/16(SOUNDPEATS H3 Ver0.4.9の簡易レビュー※追記あり)

再掲だけどこんなもんでいいだろうw
というわけで、SOUNDPEATSから箝口令でも敷かれてたような感じでマトモに買った人がレビューしてないでおなじみSOUNDPEATS H3です。
まあ、言いたいことはいっぱいありますけど、とりあえずコイツは何がすごくて、何が駄目なのかをちょっとはっきりさせていきます。(定価組の負け惜しみ)
なお、レビューに当たり、イヤーピースはすべてCOREIRのどれかでやっています。というのは、ファームアップデートのたびに音の作りが若干違うので、実際にどれがしっくり来るかというのは、今のところ試行錯誤中です。写真はV.0.4.3のときにしっくり来たCOREIRで、今のV0.4.9はAL ALLOY。miniはどちらにも合わないと僕は感じます。あと、V.0.4.8というファームも6/8の1日だけ存在しましたが、それは抜きにします。あとエージングはだいたい12時間程度です。
1.音の細かさは圧倒的になった
まずこれ。カタログスペック的にはOpera05とほぼ同じなんですけど、H3は細かい音をごまかすことをしなくなったのが一番大きかったりします。ANCの有り無しで音が変わるというのは仕方ないと感じるかもしれませんが、大きな違いが見えないというのがポイント。ANCを使おうが使うまいが、一定の音は保障出来る点で、最近のマルチドライバー搭載TWSイヤホンの中での費用対効果が大きく感じるところです。
2.イヤーピース選びは難航する
個人的にはフルサイズの有線イヤホンのイヤーピースが使えるようになったのがかなり大きいです。付属のイヤーピースは箱を開けたらすぐ閉まって、1セット1000円程度のイヤーピースを何か買ってください。最低条件としてイヤーピースが整わないと、がっかりします。あれから低反発系のイヤーピースも試してみましたけど、音の良さを吸収しちゃってる感じがします。TWSイヤホン用の低反発だと違うかもしれない。SONYのXM5用ノイズアイソレーションイヤーピースもしっくり来ない感じです。相性がいいかなと思っているのは、Final系のイヤーピース。FUSION-Gを使ってみましたが、音抜けがいいです。ノイズキャンセルを重視するならSpinfitのW1も良かったです。H3はカタログスペック上、やはりまんべんなく音を出すのが特性なので、そういうわけで行き着く先は聞き慣れたCOREIRになるんですけど、前述の通り、ファームがまだ0.5にも達してないため、今後のファームアップデートでこの辺の特性が変わってくる可能性は非常に高いです。都度、イヤーピースを買い直すほどもったいないことはないですが、それを試される感じはします。
3.付け心地がなんとなく悪い
個人的に万人受けしないのはここだと思います。IEMっぽい形状にした結果、正確に窪みにハマるようになる人とならない人がいると思います。想定されている使い方だと、やはりフルサイズのイヤーピースに対して作られたイヤホン形状だと思うので、本来なら合うと想定しているんでしょうけど。

4.非常に甘すぎる作り込み
V.0.4.9になってようやくまともなライン(正確にはV0.4.8でも音は変わらなかったと思う)に立てた感じです。変な書き方をしますけど、ドライバーを調律する指揮者みたいなものがいないで勝手に鳴らしてたのがV.0.4.3。現状のV0.4.9ではそこにまとまりが少し出てきたので、イコライザーをいじらなくても問題なく使える。もっと言えば、プリセットのイコライザーでどれも音が変だったV.0.4.3に比べ、随分マシになったというのが本音です。Opera05とは別物と考えろと言えど、Opera05が価格にしては良く出来てたゆえに、H3でもその期待を背負って、一気に評価を下げてしまった感じ。だから、本音を言うと、おそらく初期ロットは発売停止させて、ようやくまっとうなレベルの音が出るようになったんで、販売再開したとも取れるようなタイミングなんです。
しかし、このバージョンでも色々問題があり、制御ソフトのイコライザーを変えると接続が切れたり、再起動したり、挙げ句ANCなどの設定も飛ぶ時があるという、このなんとも言えない微妙な感じ。ソフトウェア処理ではなく、多分、イヤホンの内部にあるメモリーに、都度初期化→書き込み→再起動させているのだろうと思うのですが、転送が終わらないまま再起動しちゃった結果、他の設定が飛ぶという感じかな。その他、Androidの対応端末ではよくあるaptX Adaptive優先の接続とか(LDACをONにしてても、LDACで接続させない意思を感じる)、かなり不便な部分もあります。しかも、aptX Adaptiveで接続すると、オーディオプレイヤーを起動しながらゲームを起動したりすると、左はゲーム、右はオーディオなんてことが普通。それどころかオーディオオンリーでも、過去に経験したことないぐらいに頻繁に接続が切れる。Snapdragon Soundプラットフォームを使っているのに、もうないけど、そこら辺のQCC5181を実装しただけのMMCXアダプターをaptX Adaptiveで接続した時とは雲泥の差。XPERIA 5 IIIだけなら言い訳出来るんだけど、最新世代のREDMAGIC 10 Proで同じということは、完全に接続制御がうまく出来ていない。ゆえにLDACのほうが明らかに安定する。なのにソフトウェアで切り替えないと使えない。この矛盾に満ちた初期設定はなんなのだろうか。
まとめ.2度の販売停止を経て、なんとか売り物になったけど...
実はAmazonで2回販売されていて、1回目は先取りプログラム者向け、2回目が定価購入組(注:発売日4日前にすでに定価販売されている)、ページを新たに作って今回の発売。そしてこのタイミングで色々なアフィブログやYoutuberがネタを上げている。今までの評価をなかったことにしたいSOUNDPEATS側の意図を感じるし、今回も実は2回目の定価販売時に配っていたことが発覚しており、「なんでいい商品を、自分たちで評価を下げようとしてるのか?」という疑問すら感じます。マーケティング云々を抜きにして、実際に作り込みが間に合わなかったのはメーカー側の問題であって、「マトモになるまでレビューしないでください」というのはやっぱりおかしい。僕みたいなひねくれた人間だと、いい製品を作れても、タダで配るということは、かなりネガティブな要素があるんだろうと考えてしまう。最近REDMAGICの代理店はサンプル提供せずにレンタルでレビューを書かせているんですけど、評価機でレビューを書かせるのですら、僕はどうかと思うのです。今は結構どこのメーカーでも、インフルエンサーにはサンプル提供してますけど、有象無象には配らないで、ソニーストアに来て聞いて下さいと言ってるSONYがマトモに感じる。製品の良し悪しはともかくとして、流行り物にすれば、ものは自然と売れるという考え方が、中国を中心とするアジア資本の、日本市場の攻略方法です。昔から指摘していることではあるんですが、日本市場を研究していくと「なんとなく流行ってる」という同調圧力でものを売る考え方に行きつくことになるんです。そうでなきゃ、あのHarmanがアフィブロガーに製品を配るようなことはしない。以前のHarmanは評価機すら渋るようなメーカーだった。Samsung傘下になってから、明らかにそういう方向に行っているけど、いい製品を作れる資本の傘下に入れたのだから、そこで勝負しないでどうするんだ?と思うのです。AKG N9 HYBRIDやJBL TOUR PROシリーズなんて、黙ってても売れるべき商品なんですけどね。(売れていないのは強気な価格設定だからだと思う)
じゃあ100歩譲って、H3は素性はいいんです。おそらくカタログスペック通りの音を出せるだけのポテンシャルはある。けど、現状はそこまで行かないのも事実だし、本来フルパッケージで最初から満足行くレベルの製品を世に出すべきであって、そもそもに音を自分から合わせてイコライザーをいじるとか、イヤーピースを変えるとか、そういうことまで考えないようなものを作れるでしょ?って思うんです。沼に入っていく人にはH3はいい商品だと思いますけど、今のファームですら、特にアプリとの同期がうまく取れないなんていうのは、そもそもに売り物じゃないんですよね。ファームアップデートで音質が向上するということは、明らかなチューニング不足であり、それがSONYやApple、BOSE、Technicsなどとはレベルが違う、格下になってしまう要因なんです。価格が安いんだし、その辺は目を瞑って欲しいとでも言わんばかりでクーポン配って、費用対効果のレベルを下げてでも自社製品を売りたいと思えるのか?とも取れるんです。紙一重のレベルだとしても、オーディオメーカーを名乗るのなら、定価で最初からファームウェアをV.1.0.0で出せるよねと思うのですが...。
というわけで、個人的にはグローバル版が出回ってからが本番だと思います。まだH3はフィードバックを吸い上げる段階で、日本市場で売れている実績を引っ提げて他の国でも売るような戦略を取ることが多いので、今後のファームアップデートには期待しています。それ以上のことは言えないです。ハードウェア面でほぼ問題ないけど、肝心の制御側のソフトやファームウェアがうまく作れないのは、最近のHarman系(特にSamsung買収後)に近い感じがしますけど、あちらは最初からガッツリ仕上げて来て、対応予定を反故にすることが多い分、まだ諦めがつく。SOUNDPEATSはそれが出来ないまま売ってしまうから問題なんですよね。
こういうことを書いちゃうから、僕には太鼓持ちは出来ないんだろうなぁ。
おしまい
by aru32to | 2025-06-16 23:54 | ぷちレビュー | Trackback | Comments(0)


