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ぷちレビュー 2024/07/20(AKG N9 Hybridの実機簡易レビュー)

というわけで、なんとなく見つけてしまった故に買っちゃった。
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AKG N9 Hybridの簡易レビューです。

完全新作のAKG製品と言われてるほうの、AKG Hybridシリーズ。まあ、N5は、元がアレだって言われてるので、その点で確かに完全新作というのは、あながち嘘ではないんですけどね。
というわけで、今回も長生きしなそうなので、簡易レビューです。画像少なめ、ブラシーポレベルでご紹介。

LDACでも接続は問題なし、ドングルでも問題なし、でも...
今回は、N5のようなトラブルはありませんでした。それもそのはず。スイッチはスライド式で、ペアリングも簡単。そう、簡単なんです。僕は2024年に同じメーカーのイヤホンで、ペアリングにすら苦労しました。まあ、もう解決したし、どうでもいいんですけどね。

さすがに新規設計されたこともあり、LDACでも音飛びはかなり少なく、非常に安定して視聴することが出来ます。990Kbpsでも、自宅ではほぼ問題なし。さすがに外では、接続重視にしています。そして、売りの一つであるLC3+ドングルとの接続もスムーズに切り替わります。当たり前のことを言いますけど、TWSイヤホンって、ケースを開けると電源が入るギミックがあるゆえに、例えばドングル接続であっても、一度はBluetooth接続になってしまいます。ドングルが応答すれば、そちらに接続するのですが、接続までに時間がかかるのが、やっぱり気になるところでした。その点、こちらはドングルを挿してから、ヘッドホン側の電源を入れると、ドングルに直接接続してくれます。この使い勝手のよさ。細かいストレスが多いN5に比べると、制約がない分、こちらのほうが圧倒的にユーザビリティに配慮されていて、好印象です。
ただ、結構気になるのは、接続して最初の1曲は、キレイに再生出来ないこと。これはLDAC、LC3+両方とも起こる問題なのですが、例えばプレーヤーの再生ボタンを押すと、最初の数秒は流れるんですが、そこで途切れる。再生が続いているため、一時停止して、もう一回再生ボタンを押す。これだと、なぜか音が出てこないケースが非常に多い。簡易的な解決方法として、一度頭出しをしてあげることで、最初から再生され、しっかり音が出るようになる。これはファームウェアの問題なのか、それともXPERIAのMusicアプリやHiby Musicアプリなどの問題なのか。そこが良くわからないです。まあ、そのうち改善されるとは思うんですが、N5では起こってない現象なので、ちょっと気になるところです。

LDAC、LC3+、有線接続、悩ましい音の聞こえ方
まあ、そういうこともあるとは思うのですが、このヘッドホン、接続方法によって、感想が若干異なってくる感じです。
まずLDACですけど、これはSONYのWH-1000X5と感じは似ていますが、そこはAKGなので、高音をキレイに鳴らせるし、やっぱり今の流行りなのであろう、低音域までカバーされているなと感じます。
一方のLC3+では、やや低音が強い感じがします。高音域での音の良さもわかるのですが、それより前に低音域が出てきてしまう感じは否めないです。ロックなどには合うのでしょうけど、エフェクトなくても、結構派手目の音が出るなって印象が出てきます。
そして、誰もやらないであろう、有線接続。有線接続でもANCはONに出来る(正確にはNCは出来るけど、細かいANCにはなっていない可能性はある)のは好印象。これが、モニターっぽく聞こえて、ヘッドホンのポテンシャルの良さが一番発揮されている感じがします。余すことなく、高音もしっかり出てる印象があり、低音は適度になる。家にいるなら、断然有線接続がいいなと思います。

なお、ほぼこの方法で使う人はいないと思いますけど、個人的に好みになるのは、NCすらカットして有線接続する方法。AKGっぽい中音域~高音域が特徴で、はっきりと音が出てると分かります。ANCはどうしても音が加工されるので、音質変化が気になる場合は、こういう回避方法もあるということは伝えておきます。ANCヘッドホンの場合、NCありきで音を作ることが多いと思う中、なくてもこれだけ音が出るということは、素のヘッドホンとしてもいいということです。WH-1000Xシリーズでたびたび感じる、有線接続のNCなしでのスカスカな音ではないところも、意外と強みかもしれません。

で、これはXPERIA特有の問題になるんですけど、DSEE UltimateがLDACと有線接続には対応していて、LC3+ドングルはUSB DAC扱いになります。Hiby MusicでUSB DACを接続した場合は、そのまま出せるビットレートでダイレクトに音が出るゆえ、ソースの良し悪しがはっきり分かってしまうところです。これは、前にもなんかで書いた覚えがあるんですけど、DSEE Ultimateのビットレート拡張がうまい具合にごまかすので、それに気づくことが少ないのですが、USB DACモードだと、DSEEがONにならないため、そして、ヘッドホンそのものの再現性も高いことで、問題になることだと思われます。
これが正解というものがないですけど、DAPとN5005を接続したときも、ソースの良し悪しに気づくことが多かったので、雑多なオーディオファイルで聞く場合には、Music CenterなどのUSB DACモードで使うとかのほうがいいかもしれません。

総合的なNCはかなり強いです。ハウジングは密閉出来ていて、結構大きい音でなければ、それほど気にならないかもしれません。そこをANCの弱さをカバーしている感じです。とはいえ、例えば、扇風機の強で回しているファン音をかき消すぐらいの性能はあります。快適ですけど、さすがにこれだけ外音が消えてしまうと、怖くなってしまう感じは否めないですね。

まとめ、ヘッドホンとしての性能は申し分なし、ただ価格に見合うほどの完成度かと言えば...
さすがの一言。ANCヘッドホンとしては、十分過ぎる性能。そしてヘッドホン単体としても、2~3万クラス、かつてのMDR-1Aを最初に視聴したときのように、はっきりといい音が出てると分かるのは、地味ですけどすごくいいと思っています。1台で大抵のことは賄える、強いて言えばバランス接続式の有線接続が出来ればとは思いましたけど、それは贅沢すぎですね。有線接続の音まで作り込んであるのは、あらためてさすがだと思います。
N5と比べ、音質変化はあるものの、LDAC対応ヘッドホンとして使っても、まず不満は出ないと思います。もちろん、ドングルあっての真価ではあるんですが、劇的な変化ではないため、その点は留意すべきところかなとは思います。
ファームウェアの作り込みが出来ていないのか、XPERIA側の問題なのか、それともアプリの問題なのか、前述の、接続時に音が出ないっていう問題を解決出来れば、僕としては不満はないです。他の方の環境では起こらないとも思うので、不問でもいいと思います。
問題は価格ですよね。今回、中古で約35,000円で買っています。だから満足度が高いのであって、これを55,000円で買おうと思うなら、真面目に大義名分とか、指名買いとか、なにかの踏ん切りをつけることが必要になると思います。これもN5 Hybridの時に書きましたが、いじってみるとその価値が分かるっていう、典型的な製品なんです。単に家電量販店で試聴して、LDAC接続の音だけで判断するには、ちょっと厳しい。今回、あえて試聴しなかったのは、ドングルのLC3+が使えないなら、試聴する意味がないと思ったからです。
今回のAKGの2製品ともそうなのですが、もっと不利な条件として、そもそもに試聴でLC3+接続が出来る場所がほとんどないため、比較材料として試聴したくても、それが出来ないため、本来持っているポテンシャルがわからないままで、購入まで至らないというケースが多いのではないかと思うんですよね。

正直、文面だけを追いかけても、音の感覚は個々で違うのに、ハーマンはメディアや著名な方に試聴してもらう方法を取り、本来売りにすべきところは、買った人にしかわからなくしてしまった。これが意図したところではないとは思いますが、いい製品に対する対価を支払わないと、その真価が見えないのであれば、見向きはされないです。なぜ、N9は55,000円という価格を付けられているのか、それを試す手段を奪われている状態では、購入まで行き着かない。だから、必然的に購入する人間は限られてしまう。売る側が、この辺が理解出来ない限り、売上不振と取られて、また単発で終わってしまう可能性が高いです。次があるとしても、マイナーチェンジで、ドングルの付属しない、LC3対応のモデルとかになると思います。(でも、N9もLC3対応予定だったよね)
高い高いと言われていたWH-1000XM5ですら4.5万円程度なんですよね。さすがにAirPods MAXに比べれば安いですけど、ギミックやヘッドホンそのもののポテンシャルが見えないまま、これを購入まで踏み切る勇気があるかどうか。広く試聴も出来て、LDACでその素性が見えてくるWH-1000XM5、圧倒的なNC性能のQC Ultra、USB有線接続まで出来ちゃうAONIC 50 Gen2など、他のヘッドホンでも十分満足出来るクラスの土俵に来て、1万高いけど、実はこんな仕掛けがあるんですと言われても、確かめようがなければ、説得力に欠けるんです。その説得力を持っていると思いたいけど、5万を超えてくると、さすがに購買意欲を後押しするための材料がないと、普通は買わないです。現時点での僕の結論としては、3.5万円なら十分満足いくヘッドホンだということにしておきます。

LC3+もそうだけど、有線接続の音の良さ、もっとアピールしていいと思うんですけどね。



おしまい

by aru32to | 2024-07-20 14:21 | ぷちレビュー | Trackback | Comments(0)

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