雑談 2020/04/20(iPhone SE 2020の販売価格と立ち位置に思う)
一通り、キャリアからの価格が出たのですが、果たしてこれでいいのか?
今回は毎度毎度突っ込んでいる、キャリアのiPhoneの販売価格を書く回です。
iPhone SEを購入するルートは、使っている世代によって変えたほうがいい
まず、なぜキャリアの販売価格が、普通のSIMフリー版に対して高価になるのか。
だいたいはこんな感じでそうなっていると思われます。
- 分割支払に対する、社内金融機関への金利上乗せ
- 支払い不可になってしまったときの、保証金的な上乗せ
- 仕入れや販売に関する、流通コスト、人件費の上乗せ
先に書いてしまうと、一括で購入出来る人はどうぞと言わんばかりにAppleから購入するというのが、一番いいです。
実はAppleも、最近は日本ではオリコカードとの提携で、24回まで金利手数料無料のショッピングローンがあります。よって、知っている人は毎回のように24回でショッピングローンを組めばいいのです。ただ、ショッピングローンというのは、重複して組むことがなかなか難しく、そもそも論として今回のような49,280円のモデルを24回で買おうとするのは、やはり間違っている感じはあります。まあ、強いて言えば、機種変しない意志みたいなもので、払い続けるのがいいという人もいるんじゃないかと。
ここで、各社の64GBの価格を見てみると、
- SIMフリー版 49,280円
- ドコモ版 57,024円
- au版 55,270円
- SB版 57,600円
地味にこれを見たときに思ったのは、端末購入プログラムに入れて、実質的な端末所有を各キャリアに置きたいという意図みたいなものを感じます。毎度言ってますけど、買い替え前提の支払い方法を、リースと言わないのは、果たして説明として合っているのかどうかという倫理観が問われるものですが、そもそも自社の利益を優先としている会社だけなので、とにかく売上を上げられればなんでもいいという形です。
で、このSE 2020、おそらく2年先でも現役モデルとして使われる可能性が非常に高い。昔ちらっと書いたのですが、iOSをとりあえず3回のアップグレードに対応することを前提としたハードづくりをしているはずなので、例えばiPad mini4と現行iPad miniのように、おそらく4年目に次のSEが出るか、その世代の下位モデルがその位置になるのか、そのような形で、現行モデルを引っ張って行くでしょう。
となれば、利用者の気持ちは別として、とりあえず半額負担してでもSE2020を回収して、回収した端末を更にリサイクル業者におろしてしまえば、何ら損しないどころか、下手すると儲かるとも考えるのではないかと思います。(利用者もキャリア縛りが出来るので、キャリアは得しかない)
もう一点、Appleがキャリアを信用しなくなってきたというのも、可能性としてはあります。三顧の礼を持って特別なサプライヤーとしてここ10年君臨してきたAppleが、総務省の指導によって、特別待遇を受けられなくなったこと。そして、その中でも穴抜けをするキャリアがあるんじゃないかと期待していたフシもあり、結果として特別待遇しなくなったことが、Appleには気に入らないというのがあるでしょう。それでも、今回はauに関して、Apple Music1ヶ月程度の卸値割引をしたんじゃないかとも思えます。ALL STARパックへのプラン縛りが条件なんでしょうかね。auはApple Musicといったコンテンツでトレードしたこともあって、価格に反映されたのかなと勝手に思っています。もっとも、コンテンツビジネスの原資に乏しいAppleが、いまやiOSアプリというレガシーで消極的に選ばれているのも、ここ数年の流れとしてあるため、相思相愛が普通の関係に戻っただけと考えてもいいかもしれません。
ちなみに、前回のSE2016 16GBの価格
- SIMフリー版 52,800円
- ドコモ版 57,024円
- au版 56,880円
- SB版 56,880円
ちなみに、SIMフリー版は直後に49,800円となっており、実質的に前回のSEとほぼ変わらない価格帯です。
この時はドコモだけちょっと高いレベルでしたが、大差はありませんでした。
とりあえず、今回は販路として、圧倒的にAppleストアから購入することにメリットしか感じない印象です。
いい事だらけとは言いませんけど、Appleも独自の買い替えプログラムをしていますし、敢えてキャリアから端末を購入する意義が限りなく薄いということもあります。ただ、それもiPhone7を使っている人ぐらいまでで、SE2016以前のモデルはもう買い替えプログラムであっても、大した額は付きません。そういう人たちは、逆にキャリアの下取りプログラムを利用して購入したほうがいいと思います。
実は、「別にすごくもなんともない」iPhoneSE 2020
iPhone SE 2020ですが、iPhone11相当の中身をiPhone8のボディに収めたということで、凄みはあるんですけど、裏を返すと、たいしたことをやっていないということにもなります。要は、現在量産できる体制で、ダウンサイジングしていくと、行き着く先がSE2020になるだけの話です。
そもそも8は最近生産終了しただけで、おそらくはそのラインを流用できます。パーツもまたしかり。強いて言えばアンテナぐらいなのでしょうけど、それも、11のアンテナをスペースに合わせて再設計すればいいだけです。ロジックボードを引き直しすることなく、入手できるチップをそのまま当てはめてる感じでしょう。カメラも11のモジュール流用と明言しており、単純に11の更に下位に当たるモデルとして作れてしまうぐらいのモデルです。
ちなみに、A10、A11、A12も、基本的にはその後のiPadやiPod Touchなどで再利用しています。A13Xなど特別選定品を考えなければ、2016年のSoCを現行のiPadに搭載しているというのは、コストダウンが目的とは言え、少々疑問に思うことがあります。これがAppleにしか出来ない欺瞞的な製品づくりであり、SoCの供給が年ごとに進歩しているAndroid勢は、現実的に古いSoCを何年も供給されないため、結果として同じモデルを長期間に渡り製造させるということは難しいことなのです。まあ、ファーウェイのKirinの下位モデルは、それに近い状態ではあるし、富士通のように長年全く同じSoC(S410)を使い続けていたところもあるし、LGも事あるごとに型落ちしたハイエンドSoCのモデルを作るし、正直なところ、需要に対する供給の打ち切りなのか?と疑問はありますけどね。
果たして、11でもないiPhoneを5万で買えることが、安いと言えるのか?
今回、どうしても踏ん切りが付かないのは、8からの進歩がほとんどない事が挙げられます。おそらく7を持っていたとしても、同様の感想だったと思います。正直なところ、SE2016があれほどヒットした要因として、5sはその当時、新品入手が難しかったこと(未使用品ならいくらでも入手出来たけど)と、一旦ラインナップから消えた4インチiPhoneが復活したこと。つまり、8どころか7の新品すらあふれる現状とは、また状況が異なるわけです。
確かにコストパフォーマンスだけ考えたら、そりゃいいとは思います。でも、出た瞬間から、X以降の本流ではないホームボタンがある時点で、それほど持ち上げていいと思えない。それが5万もする。まあ、これはちょっと判断に迷うところはあるんですけど、毎度書いている通り、HD相当の解像度しかないモデルに、オーバースペックなSoCを搭載し続けているというモノの作り方がやっぱり気に入らないんですよね。
例えばですけど、僕はiPhone8を売り続けることが、それほど悪いと思わないんですよね。今となってはiOSの裾野を広げる普及モデルとして、相応のランクに落ち着いているし、A11、2GBメモリと64GBストレージあれば、HD解像度しかない廉価版で十分なスペックだと思うんです。とはいえ、その8ですら、最終的にはSE2020と同程度しか落ちなかったんですよね。結果、これがSE2020が安いと言われる根拠となっているわけです。
だから、5万を超えてしまうというのは、Appleのデバイスとしての欺瞞だと思うんです。同じスペックのAndroidがあったら、果たして2万で買ってくれるのかどうかという問題もありますし、逆にS855相当のデバイスをこういう構成で出すこと自体、Androidは真似出来ないこともあって、立ち位置が絶妙だから成り立つんです。
FHDあれば、現在のリッチコンテンツはほぼ問題ないので、本当にiPhone SE Plusが出るのであれば、それは喜んで買うと思います。まあ、それもiPhone11ぐらいしちゃうと、やっぱり安くないなと躊躇しちゃうんでしょうけどね。
iPhone12は、下位モデルでも、いい加減にFHD(2K)相当の解像度の液晶を搭載すべきだと思います。
なんかXRの時から同じこと書いてるけど、コストが云々より、なにか意地になって出さない理由とかがありそうな気がしないでもないですけどね。
おしまい
by aru32to | 2020-04-20 18:14 | 雑談 | Trackback | Comments(0)


