2018年版 ジャンクノートはどこまでお金を掛けるべきなのか?

さて、世の中はCore i*-8000番台。Ryzen Mobileという強力なライバルも登場しました。
廉価帯はGemini LakeのN4000シリーズが徐々に増え、モバイルPCでも4コアが当たり前となってきました。

去年の記事ではそんな話をしつつ、Broadwell世代がジャンクノートにも出てきていたという記事を書きましたが、思った以上に好評だったので、その2018年版を書こうと思います。


できなくなった換装作業、できるようになった魔改造
まず、去年も書きましたけど、大きな変化として、CPUがBGAに変わり、ソケットタイプはほぼ消えてしまいました。一部デスクトップ向けのCPUを搭載しているモデルもゲーミングPCにはありますが、同型機のメインボードを交換しない限り、CPUの交換は素人レベルでは不可能となっています。

更に今回問題となるのが、メモリ、SSDの基盤直付けとなっているPCが増加傾向にあるということです。
2.5インチの7mm幅なんてものやSO-DIMMスロットがあれば現状は申し分なし。M.2などでも難易度はそこまで低くないですが、そこまでメンテナンス性が高いPCも概ね外資系、DELLやLenovo、HPなどが中心となり、東芝、NEC、富士通などでも法人向けに関してはそのへんは問題ないでしょうけど、おおよそそんなところになってしまいました。

が、逆に面白くなってきたのが、液晶換装。
ちょっと前までは、HDだったらHDまでしか出ない液晶ケーブルなんかが内蔵されていたのですが、今やFHDが全盛となっているためか、おおよそパネルの型番とコネクタの種類が合えば、交換即利用可というものも多いです。
まあ、4Kパネルとかに関しては専用ケーブルが必要なんですが、FHDまでなら基本的にはおおよそ問題はない感じのようです。

参考にしてみたのはこちらのblog。勝手リンクで申し訳ありません。
とまあ、モデルは限られますが、そういう方法もあるということですね。

あとは、無線LANやWWANの追加などなのですが、WWANは用途的に厳しいものが多く、そもそもSIMスロットが搭載されているモデルに限られるため、選択肢は狭いと言えるでしょう。(ちなみに海外ではminiPCI-EにSIMスロットを追加するという豪快なカードが存在しています)
一方無線LANカードに関しては、現状、国内の無線LANルーターは11acの867Mbpsにしか対応出来ておらず、160MHzを2x2で受信して1734Mbpsで利用するという方法が出来ないので、現状はIntel DualBand-AC 7265ぐらいの世代から大きく変わっていないというのが実情です。一応、海外から取り寄せたIntel 9260ACを使っていますけど、常時867Mbpsで接続している点を除けば、それほど特徴がない感じです。


狙うはSkylake世代、他は完全に用途限定となるか?

まず、1年前でも旧世代だった2000番台/3000番台のCore系ですが、全然パワー負けしないのは立派だと思います。4コアモデルなんかはエンコードでもまだまだ頑張ってくれるとは思いますし、SSDもだいぶ安くなってきたので、単なるネットを見るだけのPCならば、これでも十分だと思います。ただ、レスポンスもそうですし、アップグレードの余地が本当に少ないのがネックかも知れません。Windows10でも問題はないですが、今後を考えるとメモリ4GBぐらいのモデルは厳しいかもしれません。
また、バッテリー交換なども内蔵で筐体を開けるタイプはまだまだ少なかった時代だったので、バッテリーの消耗が激しいものを即座に交換ということも可能なのはメリットですね。

んで、前回は主流となってきた4000番台。概ね5000~1万円。リース落ちOSなしで1~1.5万円という相場のようです。
コストパフォーマンスとしては悪くないですし、個性的なモデルも多いのですが、この世代が他の世代と違ってバランスがいいのは、13インチFHD/14インチFHDなど、小型モデルでも液晶の解像度が上がっていることですね。
基本的にリース上がりはHD止まりとなるケースが多いのですが、主にワークステーション向けなどでは、この頃から3K程度の解像度(2880x1620)も出てきています。富士通がIGZOパネルを使って3200x1800というB5の13インチモデルを出してたりした時代です。こういう高解像度の液晶が搭載されていると、非常にラッキーだと思います。
当然、そういったモデルは高いのですが、案外グラフィックもハイエンドが搭載されている場合もあるので、それ相応に買っても問題ないとは思います。

5000番台。だいぶ増えてきました。おおよそ1.5~3万円程度が相場です。
基本的には4000番台のパワーアップ版と位置づけられているため、この世代で大きなモデルチェンジはあまりなかったと思います。しかしながら、この辺より光学ドライブが非搭載というA4ノートも登場してきており、不便を感じるユーザーも多いのではないかと思います。特徴的な機種が減った分、ラインナップも結構絞られていることと、クラムシェル型でもタッチパネル液晶という面白いモデルが多かったのもポイントかもしれません。

そして、今回はメインで書きたいと思っている6000番台。まだギリギリ3年前なのですが、そろそろ出物もあります。
この世代最大の特徴としては、Windows7をサポートする最後の世代ということです。一応、Windows7ダウングレードモデルとして販売されている中では最新世代となるわけで、そのへんに魅力を感じるユーザーも多いと思います。
現行の8000番台はこのコアからあまり進歩しておらず、ローエンドまで4コア化されていると考えてもそんなにおかしいとは思わないです。
その他、NVMe対応のM.2 SSDなどが本格的に採用され始めた時期であり、絶対的なディスクアクセスを優先するユーザーには非常に魅力的に映ると思います。
惜しむらくは、その値段の高さ。このあたりだとヤフオクあたりで中古可動品などを買うほうが安上がりということもあり得るのですが、いわゆる不具合や故障箇所のあるモデルを中心に、20000円台がごくまれに登場していきています。
大体3万程度までと思われますが、ものによってはこのあたりは中古や新品もまだ買える世代です。

ちなみに、それ以降のモデルはどうか?というと、実は新品を買ったほうがよほどコストパフォーマンスに優れるレベルです。
現状、i5-8550U搭載の企業向けノートPCがNTT-Xなどで79800円、SSD256GB搭載なんてものも特価で出ていることもあり、その場しのぎでない限りは、こっちのほうが長く使えるとは思います。
問題点としては、総じて4000番台から7000番台まではほぼクロックが上がっているモデルのため、バッテリー消費量が微増していて、新しいモデルでは2時間ぐらいの稼働時間差があること、そして8000番台は4コアになったけど処理がそこまで速くなるわけでもなく、メモリ容量が多ければマルチタスクで速度が上がると考えるのが妥当です。当然燃費も悪くなっています。
よって、この世代間は筐体の変化があった、一番古いモデルを買うのが、安くて質もいいと考えていいと思います。

例えば例として、ThinkPad X1 Carbonを上げると、
  • 初代(3000番台、特殊ストレージ採用)
  • 2Gen(4000番台、特殊キーボード配列)
  • 3/4Gen(5000番台・6000番台、6列キーボード、物理トラックポイントボタン)
  • 5/6Gen(7000番台・8000番台、狭額縁化、NVMe、WWAN搭載)
と、大きく分けてこのような筐体世代に分類されます。(細かい部分は毎年変わっているけど)

一方、ThinkPad X200シリーズを上げると、
  • X201(初代Core iシリーズ搭載、16:10液晶、2.5インチストレージ)
  • X220/230(2000/3000番台、16:9液晶、X230はアイソレーションキーボード、2.5インチストレージ)
  • X240(4000番台、トラックポイントボタンなし、M.2 2242/WWAN搭載可能、2.5インチストレージ)
  • X250/260/270(5000/6000/7000番台、トラックポイントボタンあり、M2/WWAN搭載可能、2.5インチストレージ)
  • X280(8000番台、M2 2242/WWAN搭載可能、M2 2280ストレージ)
と、非常にややこしいものの、X240~X270に至るまでほぼ基本設計は変わっていないです。

光学ドライブも今は15インチモデルですら省かれることが多くなっていて、上記の通り、5000番台あたりからその兆候もあったので、そのへんが用途に応じたモデル選びということになるのかもしれません。


最大の敵はストレージとメインメモリの高騰、急落か?
さて、これらモデルを購入するとき、メモリは基盤直付けも増えてきましたが、SO-DIMMだった場合は、別途メモリを用意する必要があります。去年やそれ以前と比べると、そこが大きく異なる点です。
ご存知の通り、メモリチップは現在ストレージに大きく需要があるため、メインメモリの値段はあまり下がらず、場合により中古よりも新品の特価価格のほうが安いという逆転現象も多少は見られます。
また、DDR3ならまだしも、DDR3LやDDR4はまだまだ主力であり、今回紹介した世代ではおおよそこの3つの規格で占められています。
一時はDDR3Lでも8GBで5000円を切るような時代があったのですが、今はおおよそ7000円弱。DDR4ともなれば1万円弱と、本体が安くても、メモリが高いという、全く旨味のない状況になっています。

一方、そのあおりを受けて凄まじい降下を続けているのがSSD。256GBで6000円程度、480GBで9000円、流石に1TB近くにもなると2万近いですが、昔では考えられないほどです。
もう一点、2.5インチのHDDが2TB以上の容量にならないのも一つの問題であり、Google DriveやDropbox、あるいはNASなどが家にあれば、あまり容量を気にしなくてもいいような感じになっていることも、SSD1ドライブでもいいかなと思う要因となっています。

難しいところは、5000円の筐体に4GB程度のメモリが4000円、128GBのSSDが4000円、これに価値を見いだせるのかどうか。
さらに液晶交換やWWAN追加、ツインドライブなどまでしてしまうと、もしかして同価格帯の現行PCが買えちゃうのではないかというジレンマですね。例えばPCI-E拡張カードやM.2のように現行規格ならいいですが、2.5インチSSDがM.2に取って代わられ、ある程度先読みした上でM.2アダプターを使って2.5インチ化するようなことも考慮していくと、さらに値段が上がる感じになります。


ワンオフPCなら止めはしない...でも、なんとなく新品でももういいのかな(まとめ)
去年と違い、結構書いていくうちに目が覚める状況なのですがw

泥沼化するのは定番の一つではあるのですが、逆にワンオフPC、例えばX250をベースにIPS FHD化、M.2 2242+2TB HDDのツインドライブ化、ツインバッテリーで、去年のA8~X1 Carbon 3Genの空白を埋めたことはあります。
液晶に1万、HDDは流用なのでゼロとして、M.2のSSDがまだ256GBで1万してた時代です。ここに後部のバッテリーも5000円ぐらいで追加していますので、結局本体と合わせて6万ぐらい突っ込んでいる計算になります。
これぐらい気合を入れてやろうと思うと、実は新品で同じぐらいのPC買えちゃうよね的なw

実用ベースでも、ドン・キホーテの2万PCが出るぐらいなので、AtomやCeleron Nシリーズでも大半は事足りるわけですし、しいて言えばメモリ容量やMMCのストレージ容量が少ないという問題はあるものの、その程度という感じ。
1TBの外付けHDDさえあれば、それもおおよそ解決するという世界です。

まあ、あと日本では合法的にOSやOfficeをどうするか?という話まで考えちゃうと、そこまでジャンクノートにお金を突っ込むのは、ある程度ストックしておくだけのクライアントPC止まりぐらいにしておくべきなのかなとは思います。この1年で大きく変わったと思ったのは、そのへんのバランスが完全に取れないという点ですかね。

結局、好きだからやめられないだけで、別に特もしない。労力と得られるノウハウをどう消化できるか。
この辺がジャンクノート遊びの醍醐味なのかなと思ったりします。意外と面白くない話でしたね。





おしまい

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by aru32to | 2018-10-13 19:19 | 雑談