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進歩するのは人間側なのか?それともデバイス側なのか?

また戯言を言ってると思ってください。

ニコンがミラーレス一眼をついに発売することになった、というのが今回の発端だったのですが、やっぱり引き合いに出されたのがスマホのカメラだったんですね。これも毎度毎度、もう見飽きたHuaweiのライカ監修AIトリプルカメラとの比較なわけです。

これって、同じ土俵の上の比較対象物なのでしょうか?

前にもちょろっと書いたかもしれませんが、日本における技術的製品のブレイクスルーって、大抵の場合、業務用から家庭用に移行した時が多いんですね。例えば俗説的な話ではありますが、ポケベルは会社から社員への連絡ツールとして、移動電話が高かった時代に手軽に持たせられるという理由で企業展開していったわけですけど、個人契約ができるようになり、当時の流行の最先端だった渋谷の女子高生が(いろいろな意味で)連絡を取り合うツールとして一気に普及し、そのシェアを広げた瞬間に、PHSと携帯電話が技術的に小型にできるようになり、更にSMSがほぼ個人契約の初期より実装されたことにより、急激にシェアを落としたという歴史があります。
この時に僕が評価しているのは、その手段として使えると思った女子高生だと思ってるんですね。あんまりいい話ではないですが、援助交際などの連絡管理ツールとしてポケベルは非常に優秀であり、この頃は元締めなんかがポケベルを渡していた時代だったので、個人維持もしなくていいところから、身近なツールとして、援交仲間の間で生まれたコミュニケーション方法がおそらくは発祥なのではないかと思っています。いわゆる企業的な縦割り組織の中で、横の連携をするために、彼女たちが自ら考え出した考え方だったのであろうと思います。ガチガチに縛られた企業人ではないところから、というのがポイントです。
システム自体は昔からあったものの、世間一般に浸透し、日本の文化としての現在のSNSに至る発端、そしてデバイスの想定外の使い方によるブレイクスルーという例として、もっとたとえ話としてしてもいいと思っています。

んで、そのたとえ話をした理由。
写メの歴史がHuaweiのP20 Proまで延々と続く中で、なぜ絶対的な性能で劣る個々の機能にスマホは勝てると思っているのか?という持論を持ち出したいのと、デバイス側が人間の想定する使い方を判断するようでは、次の技術は生むことが出来ないのではないかという危機感を持っているからです。

まず最初の持論。専用機は汎用機に勝てない理論なのですが、じゃあ試しにHuaweiにミラーレス一眼を作らせてみたらどうなるだろうか?というところに集約されます。ライカ監修とはいえ、ソニーのイメージセンサーを使っているHuaweiが、本格的なカメラを作って、それをライカ監修の元で、他のカメラメーカーと肩を並べることができるのかどうか?というところまで行って、初めて同じ土俵の上に立てると僕は思うんです。
余談ですけど、Xiaomiが一度ソニーのイメージセンサーを使ったミラーレス一眼を作ったことがあるんですよね。これをやってほしいんですよ。そのうえで、我々はカメラメーカーにもなりうる存在なんだぞ、と胸を張れるような実力を持ってほしいんです。
Huaweiって、何回EOSの映像、画像を偽装して上げましたっけ?DIGICの性能ではなく、スマホメーカーの作るカメラがどんなものを作るのか?というのは非常に興味があるところではあります。
通信機器メーカーで自分で半導体製造までやってるメーカーですよ。片手間とは言わず、本気でライカを驚かすようなミラーレス一眼でもコンパクトデジカメでも試しに作ってみればいいんです。そして僕らを認めさせてください。その時、Huaweiのカメラは初めて賞賛されるべきだと思います。

何度もいいますけど、最終的なデバイスの終着点は、最軽量、最小かつ最大限のパフォーマンスを発揮するものと僕は定義をしています。今、最もそれに近いオーディオ専用機はShanling M0だと思います。コンパクトデジカメだとSONY RX100M5Aか、キャノンびいきとしてはSX740 HSかなと思います。そしてスマホは何度もいいますけどXPERIA Z4です。今の技術でリファインしてみて欲しいです。

二つ目はAIというアシスタント機能。つまりそこまでの行動をベースに機械が補助をするという機能になります。今まではプリセットデータより数値化したものをカメラのパラメータ設定し、センサーにより環境を読み取り、それに応じてある程度固定されたパラメータを可変させるような感じ、オート設定とはそんな感じで動いているわけです。
AI、人工知能技術は、センサーの読み取りとそこまでの行動を解析した上で、パラメータの最適化をするような技術です。確かに同じ日がないようにその環境に応じたパラメータ設定というのは優秀だと思います。でも、例えばその人工知能は機種変更した時にビッグデータとして残ってしまうのではないかという怖さを抱えています。今は時間はもちろん、AIにより位置情報などもEXIFに勝手に登録されてしまうのです。
本人が忘れても、AIが提供したビッグデータにより、シャッターの切られた状況が簡単に割り出されてしまうというのは、怖いと思うんですよね。
そして、その機能がもたらす強みでもあり、最大の弱点でもあるところ、それはデバイス側が完全に制御権を持つということです。表向きには写真の光量やズームなどのデータをビックデータに蓄積して良い写真を取れるようにする、ということにはなっていますが、逆に言えば、その機能を使わない限り人間のスキルはどんどん落ちていき、やがてシャッターを切ることすら任せてしまう時代が来てしまうのではないか、と思っているんですね。
本人がこの角度でスマホを持っている時は、必ずシャッターを切ってしまうようなAI技術だって、今は簡単にできてしまうでしょう。そこまで進化しているデバイス側に対し、僕らが再び上回る使い方ができるのかどうか、という現実に、いよいよ直面してきたと考えていいと思います。

唯一無二とも言えるのが、加工ソフトの充実。この辺は個人の個性やテクニックが出るところです。また、自撮りも今や非常に研究されていて、こういうものを撮るにはこういった方法を取れば、より加工が少なくて済むとか、そういった技術畑が嫌うであろう「インスタ栄え」こそ、AIカメラでも超えることの出来ない、おそらくAI機能をカットしてでも使うであろう機能ではないかと思います。これを自分で徹底的にやる、というのはおっさんなのと、技術解説すらまともに出来ないガジェットオタクなので、なんとも言えないですね。(ちなみに、フロントダブルカメラ+リアダブルカメラのスマホを2017年12月から日本国内で保有している日本人って僕だけだと思っているのですがw)

ウォークマンにAIなんかが搭載されると、GPS情報から多分必ずこのタイミングでこの曲を聞くぞ、って判断して、1/6の夢旅人を流してくれるようなAIが欲しいんです。これは大真面目にほしいです。(どうでしょう病)例えば僕のように3000曲弱をシャッフルする場合、必ず偏りがちになる曲の流れが出てくるんですよね。そういうところでの早送りなんかを延々蓄積していって欲しいなと思ったりします。でも、ウォークマンに曲調解析からこういう気分のときにはこれを聞くといいですリスト的なやつが出てくるのがあったような気がしたんですよね。アレをブラッシュアップするだけでできるんですけど、まあストリーミング主流となりつつありますからね。現実的にはそんな機能が表向きに出てくることはあまりないんじゃないかなと思いつつ。


まあ、人間がどこまでも操作するデバイスであってほしい、そして、機械との対話が楽しめることが、本当の共存だと思っています。
そこにあるデバイスは一つじゃなくていい。単機能だって突き詰めていけばもっと良くなるはずと、開発者には希望をもたせつつ、そして、その開発者を上回る利用方法がもう一つぐらい生きてる間にブレイクスルーを起こして欲しいです。すごく他人任せですけど、僕にはその才能も、技術もないです。あるのはふざけたアイディアと、できたらいいのに論だけです。


ちなみに、iPhoneはブレイクスルーではないのか?
大多数の人はそうかもしれませんけど、僕はPDAを知っていたし、PDAも進化すればやがてそうなるだろうという予想もあったので、自然に入れてしまったところが僕の中で大きなブレイクスルーにならなかった原因ですね。




おしまい

by aru32to | 2018-08-24 02:43 | 雑談 | Trackback | Comments(0)

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