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もう一度、XPERIA ZL(C6503)を買ってみる。

一時の気の迷いが、その後の後悔とモノへの不当な価値となって現れる。
はっきりとしたことは、「このスマホこそ、過去に見た理想形。」

久々に気持ち悪いレビュー書きます。
新訳「XPERIA ZL (C6503)」です。

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(台湾や香港あたりではタッチの差で並ぶことがなかった両者)

執念か?時間経過か?入手までの長い道のり

というわけで、ねんがんのXPERIA ZL White C6503をてにいれたぞ!

去年10月に、俺に惜しまれつつ売却となったXPERIA ZL。Z3Compactの資金捻出という名目ではあったものの、手放した後に「やっぱり勿体無かった」という後悔だけが残る逸品でした。

もう一生手に入らないと思っていたものが入手出来るのは、やっぱりうれしいもの。正直なところ数ヶ月前からebayやタオバオあたりで本当に物色しているものの、基本は黒ないしは赤(まあ、赤でも良かったといえばよかったんだが)、おおよそC6502が大半でC6506が少量、黒だけでいいならC6503もあるよレベルでした。

ま、つまり白は現時点で海外からの入手すら困難という絶望的な状況。あってもC6502がほとんどということで、新品入手はほぼ諦めました。


あとは中古ショップか国内の海外端末取り扱いショップぐらいしかないのですが、そもさん国内で取り扱ったことがあるショップはEXPANSYS/ジャングルやイオシスぐらい。あとは法外な金額で現状でも販売している大陸系などが多く、いずれにしろ入手困難な状態には変わりありません。

なんで消去法的な話で、以前のレビューの通り、ひたすらヤフオクに出品されるか、じゃんぱらに入荷するのを待ちに待ったという感じです。(ここだけの話、実はG Flex2を買おうかと思って探してたところに出てきた)

待つこと数ヶ月。ついに当初欲しかったZL白を買ってやりましたよ。
ちなみに29,800円+送料です。

あらためて、なぜそこまで駆り立てるのかを勝手に書いていきます。

それは、本当に偶然の産物だったのだろうか?

機械モノの常として、新しいものが高性能なのは当たり前ではあるのですが、例えばその機械にしかない特徴というものは、時として高性能を上回るアドバンテージになります。例えば日本ではF-07C(Windows7入りガラケー)やN-05E、PanasonicのCM1、海外だとYotaPhone2やGALAXY Camera、MotorolaのFlipout、Milestone系に当たるものでしょう。
SONYもかつてはXPERIA mini Proなんていうキワモノだったり、Floating Prismを搭載したXPERIA S(NX)などの特徴的な外観を持つモデルがあったりとしているのですが、そんな中でもはっきり言ってXPERIA ZLは存在そのものが地味です。Zほど特徴もなく、インパクトも薄いです。おそらくマネマネレベルで中国のメーカーがらくらくと作れてしまう感じです。

今の今まで勘違いしてたのですが、英語版のWikipediaの前モデルに「XPERIA T(ほぼXPERIA GX)」と表記されています。
XPERIA ZLはXPERIA Zの派生モデルではなく、XPERIA Tのバージョンアップモデルという考え方も出来るわけです。

元々ハイエンド機として計画されていたZとスペックが同じだけで、廉価版ではなくミドルエンド機として最初から計画されていたと考えると、非常に感慨深いものがあります。が、おそらくはTの後継モデルとして、当初からハイエンド機として視野に入ったモデルで、Tを作った開発チームがZと並行して作ったものなのでしょう。
ZLのLが何を表すか、ZL2の時はLTEのLだったらしいのですが、初代ZLはいわゆるLocalやLightなどと言った控えめな意味合いではないかと。これまでの流れを継承させるという意味でZLを送り出したと考えられなくはないです。

ZLの廉価版がZRにあたり、これが旧来のXPERIAデザインの流れと考えられます。(ULやZL2、SP、CシリーズやEシリーズデザインなどはこっちに当たる)
一方で、Omni Balance designは2014年はミドルエンドにも投入されています。(T2、T3やM2以降、Tablet、Ultraなど)

つまりZLとは、Tシリーズの延長線上のデザインとして、当時のソニーっぽい丸みを帯びた感じでありながら、Zの意匠を加えられたデザイン、そしてハイエンドのスペックを持つという異色のモデルだった、というわけです。

ここで参考までにXPERIA Tとのサイズ比較
ZL 131.6 × 69.3 × 9.8 mm 151g (5.0インチ)
T 129.4 × 67.3 × 9.35 mm 139g (4.6インチ)
こうやってみると、液晶サイズが拡大した分だけサイズが大きくなってると解釈してもおかしくない感じです。

こうしてZLの成り立ちを推測していくと、自分ではかなり消化出来るのですが、やはりネーミングのZLに推論は尽きないものです。

過去から来た本物のフルスペックコンパクトスマホ

そういう紆余曲折があって、発表時ではXPERIA Zと同格として扱われることになったXPERIA ZL。あらためてサイズ比べ。
Z 139 × 71 × 7.9 mm 146g (5.0インチ)
ZL 131.6 × 69.3 × 9.8 mm 151g (5.0インチ)

この関係と似ています。

Z3 146 × 72 × 7.3 mm 152g (5.2インチ)
Z3C 127 × 65 × 8.6 mm 129g (4.6インチ)

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XPERIA Zは非常にバランスがよく、今日に至るまでソニーのスマホのイメージを決定づけた端末ですが、おそらく使う人を選ばない、iPhoneとはまた違う万人向けサイズだったことも評価されるべきポイントです。
Z1はスペックを追求したあまり、厚く重いモデルになりました。その弱点を多少なりとも克服するに至ったZ2。そしてより原型に近づいたZ3。そしてZ4はついに多少なりともZ超えの薄さ軽さを達成しています。

Z4の登場により、おそらくZの系譜がこのままZX(仮)の系譜などに引き継がれたとして、複数モデルをハイエンドにするということは、あまりありえないのではないかと思います。(そのハイエンドが小型フルスペックという可能性もあるけど)

Z1fの時は、軽量コンパクトのフルスペックモデルをつくろうとドコモ側から提案された、とされています。おそらく試作段階でのZ1を見てそう思ったのでしょう。これに関しては170gに対しての140gですから、コンパクトモデルの必要性はあると思います。海外で発表が遅れた理由は、ドコモ版のみを作ることを最初から念頭に入れたが、思ったより売れなかったからとか、そういう大人の事情でしょうね。

Z3Compactは予めラインナップに組み込まれているモデルであり、当然のようにZ3とセットで登場しています。タブレット型と当時発表ということはあったものの、コンパクトモデルとフルサイズモデルが同時に発表されるのは、Z3が初めてだと思われます。(ドコモでは、GXとSXということはあったけど)

Z3とZ3Compactには多少違いはありますが、基本的にメモリ容量のみで、他は全機能が搭載されている(日本ではフルセグ/ワンセグの違いはあるけど)わけです。

ちょうどこれに近い状況として考えられるのがZとZLの発表時の状況。
Zが対iPhoneに位置づけられた機種に対し、ZLは今までのXPERIAの集大成的な機種として世に送り出されたという感じだと思うのですが、同一の液晶を搭載してしまったがために、相対的にZLがコンパクトモデルだと思われてしまうサイズに収まることになります。Light説を証明しているようなものですね。

ソニーとしては絶対的なフルスペックスマホはZのみであり、ZLは営業上の理由でランクを落とした新興国向けのZ廉価版として、一部地域に投入されるだけで終了してしまったと。
このあとは、以前のレビューが詳しく説明してくれます。

結局のところ、このあとのソニーのスマホの中で、5インチで縦135mm×幅70mmを切るZシリーズはCompactシリーズのみ。ゆえに、俺はZLがコンパクトモデルの理想形態であり、本物のフルスペックコンパクトスマホであると位置づけるわけです。

まだまだ続くZLのアップデート

さて、そんな初代Zシリーズも、時代の流れにはさすがにかなわないものの、
Snapdragon S4Pro APQ8064 1.5GHz
メインメモリ2GB
ストレージ16GB+外部SDカード
FHD IPS液晶
1310万画素カメラ
2370mAhバッテリー
と、おおむね2年前のハイエンドと言った感じです。

最初発表された時にはAndorid 4.1が搭載されていましたが、その後順当に4.2、4.3とアップデート、去年の10月時点では4.4でした。
それから半年、ついに5.0アップデートが開始されました。おおむねクアッドコアでは基本的に5.0でも十分なポテンシャルであろうと思います。さらには、OS5.1へのアップデートも決定しました。
Android OSはそれほどアップデートの概念がない感じもしますが、比較的長い期間のOSアップデートをサポートしていることからも、その後のスマホの性能を決定づける最初の到達点だったんだろうなと思われます。

ちなみに、他社の同世代だと、GALAXY S4(国内版はS600、海外市場ではExynos 5 Octa)やNexus 4など、リードデバイスに近いモデルが5.1まで来ています。
なんやかんやで批判される韓国系のメーカーですが、ことAndroidのアップデートに関しては割と熱心にやってくれる上、世界中だいたいの地域で販売されているので、ROMの入れ替えなどの情報もハンパないというのが、ちょっといじる人にはありがたかったりします。

おそらく5.1が最後のアップデートということになりそうですが、とはいえ日本国内でもまだisai vividぐらいしか搭載していないですし、次世代のMが搭載されるには若干スペック不足でしょうから、それは時代の流れとしては仕方ないのでしょう。逆に18ヶ月のアップデート期限をしっかり全うしているのですから、SONYを褒めるべきなのかなと。


XPERIA ZLのコンセプトは、次世代に受け継がれたのか?

結局、2015年に入ってもモデルを絞れず、E4、M4A、C4、Z4/Z3+と来て、ご存知のように真のZ4とも呼べるZ4vというモデルも登場し、少なくとも今年の前半ではOmni Balance designを採用していることからも、しばらくはこのままSONYのスマホイメージはOmni Balance designだろうなと思っています。
シャープやサムスン、LG、ファーウェイなどがこぞってベゼルレスデザインに舵を切っている現実を見ると、個人的にいずれXPERIAも狭額縁に進まなければいけない気がします。iPhoneとほぼ知名度的には変わらないにしろ、デザインの固定が陳腐化と見られることもありますので、どこまで続けるのか、どこで見切りをつけるのかというのは非常に難しいところです。
次のデザインが必要になった時、もう一度SONYの内部で過去のスマホを見直す過程が出てくると思いますが、その時に、紆余曲折で作られたZLのデザインが助けになってくれると思っています。

まあ、あわよくばZLの前面デザインでZ3ぐらいの薄さであれば、それだけで割と申し分のないモデルが出来上がりそうな気がしますけど、それは次世代のXPERIAに期待するということで、もう少しXPERIA ZLとの付き合いを続けていくことにしましょう。



余談:29800円という価値に関して

言うと、29800円という価値の1万以上はノスタルジーにあります。
正直なところ、このスマホに2万どころか1万ぐらいしか価値はありません。でも個人的にエポックメーキングを感じたモデルです。特に、最初にも書いたように、前面白、狭額縁のXPERIAハイエンドモデルは強烈な印象を与えてくれました。その価値を対価としています。
機械モノ、しいてはスマホという分野はまだまだビンテージになるモデルもないと思いますが、その価値はもっと認められていいと思っています。その価値に気づくとまた面倒なことになるのですが、そこは人それぞれに思い入れとか価値観とかあると思います。まあ、このblogの価値観のテーマはそこにあるんで、「またバカみたいに金突っ込んじゃってるな」と思ってもらえたら、それが一番ありがたいのかなと思いますよ。





おしまい。

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by aru32to | 2015-06-19 22:44 | XPERIAの話