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スマートデバイスは、正しい距離感として位置づけ出来るものなのか?

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結局、Amazfit watch、Amazfit band arc、Apple watch 2の3台になってしまったけど、スマートウォッチが増殖してると言っても過言ではないレベルで、どうしたらいいのかよくわからなくなっています。
最初に書き始めた頃は3つつけてたけど、今はApple Watchだけになっています。

今回は、スマートデバイスと、それを計測される我々の距離感のお話です。


「スマート」の位置づけは、もっと細かく分別されるべきなのか?

もともとバッテリーの持ちが良くなかったZenWatch2を1年半使ってわかったことは、「高機能」な時計であって、「高機能な時計」ではないということはよくわかりました。
過去にも書きましたけど、アシスタントデバイス的な役割を提供される「スマートウォッチ」への抵抗が日本人にはあって、これがそこまで普及しない原因の一端になってしまったこと、つまりは瞬間芸的な機能であるというのは、しょうがないことではあります。日本人が好むのはパッシブデバイスであり、それを埋めているのは体活動計であるのは、自然な流れとも言えます。

でも、周りに、「こんなにデバイスジャラジャラつけてて意味があるのか?」と言われると、それは役割が違うからという理由と、根本的なバッテリーの持ちで左右されるものだからなんですよね。
ちょっと前までZenWatch2とmi band2だったけど、そこにApple watch2が入り、ZenWatch2から Amazfit Watchに代わり、arcは使わなくなってしまいました。


Apple Watchは確かにすごいよ。すごいけど、さあ。

まず、大真面目に厄介なのはApple Watchの存在です。
コイツは当初より限られた予算内で2を買うと決めていたせいもあり、Suica定期券を内蔵する予定でした。まあ、それはそれとして一件落着なのですが、それって根本的にSuicaを使う場目は必ずApple Watchを持っていなければいけないということです。いわゆる、デバイスとしての強制着用です。世界で一番売れているはずの時計がイマイチ日本で売れない理由もなんとなくわかりますし、こりゃ世界規模では売れる商品だと思いました。

このデバイスの仕組みが賢いなと思ったのは、Apple Payに対応したカードなら、無条件で利用可能となり、iOSのデバイスはそれらの管理端末としての扱い、もっと言えば利用者の利用履歴と電子マネーの管理端末となります。
iPhoneがなくても、基本的にカードの利用情報は、各会社のサーバー側が管理しているので、iPhoneは必要ないわけです。で、Suicaが厄介なところは、固有番号に対して物理的に1デバイスという決め事があるということです。細かい事はよくわからないのですが、まさか普通に使ってるSuicaを読み取ったら、そのSuica情報はiPhoneにクローン化され、代わりに物理Suicaが使えなくなるという、まあ日本固有のへんなセキュリティのかけ方というか。そんな面倒なことをやらんでもいいのにとか思ったりします。

多分ですけど、Apple WatchがAndroidで使えない最大の問題がこの問題だと思われます。iOS端末ではApple WalletへのアクセスがiCloudのアカウントだけで問題ないのですが、Androidの場合、日本ではFelica関連の問題もあり、おサイフケータイが出来るようになり、世界より先に行ってしまったせいで、Android Payのほうがサービス的に後手なので、そこまで問題にならないのですね。さらに言えば、Android Payはそこまでローカライズする気も多分なかったりするんだろうと。
その前に特殊すぎる日本のiOSシェアの話とかになってしまうので、もうこのへんで勘弁してください。

当然、体活動計としてもApple Watchは想定通りといったところ、しいて言えば42mmだったんで若干大きいのがネックですね。バッテリー持ちもギリギリ2日ぐらいは行けますが、不安なのはバッテリーが切れたときにSuica定期券として使えなくなることで、そこを小型のモバイルバッテリーで解決して、今に至っています。これ実は全然スマートじゃないよね。モバイルSuicaの端末として電池が切れた場合、自己申告で全額現金にて窓口支払という形になるため、何でもかんでもSuicaという方には、少々危険なデバイスなんだろうなと思いつつですね。
ちなみに、iPhoneを常時携帯している人が買うならWiFi版でも問題ないと思いますが、単なるApple Payのデバイス用として買うならLTE版のほうが圧倒的にいいです。オートチャージ設定せずとも、クレジットカードからSuicaにチャージするのまで流れが1台で出来てしまうというのは、非常に利便性も高く、困ることにはならないです。


デバイスとしてこれは日常的に不満なのですが、腕にガッツリついてないとロックが結構かかって、改札が通れないということが多いのは、どうしたものかなあと思います。ここが一番スマートじゃないところですね。


Android Wearがいいと思った時期が私にもありました。

一方で、Android Wearが優位な点として上げるのは、アラートやリモコンなどといった、スマホを補助する機能です。
「なんだよそんぐらい出来るじゃんか」という方もいらっしゃいますけど、Android純正のアラート/リモコンなので、安定する上に、Androidのアラートという点では、全て通知してくれるので、機能としては非常に便利です。
ただ、根本的な問題として、これはメインのスマホがiPhoneに変わるとかなり使い勝手が異なることにある、まあこれは仕方ないとして、ほぼ常時スマホとアクセスしないと、細かいログなどはスマホ側にただ送る(蓄積されて、同期を取っている可能性もあるんだけど、それが正確ではない)という形で、Androidデバイスを持ってないとなかなか機能しないという感じにはなってしまいます。Android Payも日本国内ではおさいふケータイ機能に変わられている現実を考えると、現状維持で、機能拡張が行われるという感じに終始するとは思います。まあ、NFCやLTE対応モデルなんかは今より増える可能性はあるので、その部分に期待値はあると思います。
強いて言えば、こちらもバッテリーの持ちが2日ギリギリなんですよね。今でもそんなものなので、
地道なサポートは続いていますし、今後も搭載スマートウォッチは多くなるでしょうが、本来スマートスピーカーが担うべき分野だったと予想されていただけに、こっちはもしかすると近い将来収束するということもあるでしょう。


そして、第三のデバイス、高機能体活動計が進化しすぎ

今回改めてこういう記事を書こう(まあ、3ヶ月も掛かってるんだけど)と思ったのは、昔からあった中国などのAndroidを載せたなんちゃってスマートウォッチではなく、体活動計からのアプローチでスマートウォッチになってしまったパターンのもの、Amazifitがまさにそんな感じなのですが、これに心動かされたというのがあります。
機能としては相当雑多ですが、GPSは当たり前のように搭載されている上、何と言ってもバッテリーが普通に1週間持ってしまうというのが強いです。
中国もそうですが、米国では健康に対する関心が非常に高く、国をあげて肥満対策を行っています。コナミのDDRが教育機関のカリキュラムに取り入れられる世界なんて多分アメリカぐらいしかないでしょう(そして、コナミは何を思ったかフィットネス市場にも打って出るわけですけど)
まあ、発展途上国でも健康に対する関心が高まり、最初はmi bandのように単なるロガーとしての体活動計だったわけです。ドコモのムーブバンドやSONYのSmart Bandなんかがその代名詞みたいなものですね。これが最初はインジケータなし、時計や歩数と言った単純なディスプレイと来て、なぜか腕時計型へ進化し、心拍数やGPSロガーなんかのビジュアル表示のために液晶ディスプレイがついてしまったというわけです。

そして、機能拡張されていった結果、通知や限られたアプリではあるものの返信する機能なども追加され、それをアプリ経由とは言え、Google Fitなどと同期する、もしくはGoogleアカウントで直接同期を取るといったような、ある意味本家並の高機能を有することになりました。
さっき書いたように液晶もTNですから正面からしか見えませんし、例えばオーディオプレーヤーとしても、デバイス内にある音楽をかけるだけとか、そういう細かい気配りはないのですが、まあ値段が1万しないこと、さらにバッテリーが2倍以上もつという凄み。
日本では技適を通す必要はあると思いますが、Xiaomiなんか正規代理店で持ってるところもあるんだし、この辺に参入して高い値段で売らなければまだ市場に入り込む余地は十分あると思うんですよねえ。


まとめ、自分との距離感によって、デバイスは最適化できる。

というわけで、

  • 機能を使うと、よりグレードアップを望みたくなるのはApple Watch
  • スマホの機能や通知を拡張し、手元で済ませたくなるのはAndroid Wear
  • 価格も安くバッテリー持ちもいい、ただ多くを望めないのが高機能体活動計

と言ったところでしょうかね。
実はこれを記事に起こした際には、もうちょっとAmazfitすげええええええええな感じだったんですけど、やっぱり寝かしてから思うことを見直してみると、面白いように見方も変わるものです。

可能性を感じるのはApple Watchなんですけど、これは可能性を感じて当たり前で、むしろ次に何ができるようになるのか?というAppleデバイス特有の感じはiPhoneからこっちに移っている気がします。スマートAIで天下を取ろうと思ってるんだから、当たり前なんだと思いますけどね。

で、デバイスとの親和性が高いのがAndroid Wear。OSを選ばないですし、ほとんど規格化された機能提供なので、ちょい足しなデバイスと考えるのが良さそうですね。いずれeSIMやNFCなどでApple Watch的なことも可能(現状でも提供している国はある)でしょうけど、立ち位置としては今がベストだと思います。サードアプリももうちょい力を入れると、Googleも頑張って機能拡張しようかなと思うのかなあ。

そして、用意されたアプリだけでこと足りてしまうという方には、高機能体活動計、もっと言えばmi Band2ぐらいのサブディスプレイ的なモノをおすすめします。
なんだろな、一番これだというデバイスになると、実は単なるアラート通知機能で十分とも思えるんですよね。アマゾンで2000円ぐらいから売ってるなんちゃって体活動計みたいなやつですけど、アプリ的には限定したアプリの通知だけをするとか、苦肉の策が功を奏する感じのものなんかもあったりするんですよね。
まあ、SIMやmicroSDスロット、果ては素のAndroidまで入る世界のスマートウォッチですから、もしかすると目指しているものが違うのかもしれないですね。


個人的にはいいかなあと思ってたSONYのwena wristが、Suica対応をしてくれると、日本というか首都圏では使い勝手いいのかなあと思います。
バンド側にスマートウォッチの機能を持たせる取り組みって、SONYぐらいしか考えてないんじゃないかなと思いますね。


ただ、断言はする。
能動的デバイスを流行らそうとするのであれば、全然違う業界から切り込まないと、日本市場では成功しないと思います。
例えば、出欠勤怠とかにこういうデバイスを使うとか、ある意味すごく簡単なんですけど、ノマドワーカーが嫌われる傾向の強い日本では、サボりの道具に見られちゃうんだろうなあと思うんですよね。

すごい極端な例だけ言えば、VIPルームのキーとして使うとか、ドコッチみたいに最初から決まった相手と話すトランシーバー的な。持ってると少しうれしい的な。
別の意味で言えば、セルラーモデルのスマートウォッチなんて、バイタルなんかの個人情報のクラウド化に貢献しちゃってるわけで、大会社が社員全員に配布するだけで、体調面からの支援とか、ワークバランスとかの管理は簡単にできる気がする。そういうところに、身につける系のスマートデバイスのビジネスチャンスは転がってると思うんだよなあ。Android WearはOSベースが同じだから簡単だと思うんだけど、Apple Watchとかで軌道にのせること出来たりしないものかなと。

結論、日本人にはスマートデバイスは合わないということでおしまいにしておきましょうか。




おしまい

by aru32to | 2017-12-08 20:01 | 雑談 | Trackback | Comments(0)

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