ジャンクノートPCのスペックアップが激しくて新品ノートを買う意味がない件

というわけで、一部にご好評頂いております、ノートPC企画の第二弾です。

高いノートPCほど性能がいいか?と言われるとそうでもない。ここを明白にすることが今回の企画です。


現状のジャンクノートPC/中古ノートPC業界のトピックスとして、
  • Haswell、Broadwell世代が徐々に主力となりつつある
  • メモリ4GBは当たり前、中には8GB搭載モデルも登場
  • 128GBながらSSDも純正が登場、HDDは500GBが標準
と言った感じです。簡単に掘り下げてみましょう。

まず、インテルのCPUの進化が完全に止まってしまっているせいか、Haswell以降(4世代Core)のCPUの性能があまり変わらないという点があります。これはインテル側でも誤算な感じはします。結果として、もうすぐ出てくる8世代Coreに至るまで、ノートPCのCPUは劇的変化することがないんですよね。(ちなみに8世代ではクアッドコアが標準となる見込みです)
したがって、一応3世代目までを一区切り、4~7世代までを一区切りとして考えるのが一番いいと思われます。

メモリに関しては言わずもがなですね。基本的に容量が多いほどいいですが、4GB以上の容量が必要なのかどうかは微妙なところです。例えばバリバリCADやゲームやりますとかではない限りは必要ないのかなあと思ったりしています。あと拡張が出来ないオンボード機種も増えてきたので、この辺は要注意です。

HDDも同じですね。320GBはかなり少なく、500GBやSSD搭載など、ミドルエンド以下にも高いスペックのものが降りてきています。


んで、知りうる限り、Core i3-6100U、4GBメモリ、500GB HDD、15.6インチHD液晶、Windows10搭載のノートPCが39800円ぐらいの価格の中古はすでに存在しています。
何が驚異的かって、Skylark世代のモデルが4万を切っているということです。うまく使えば向こう3年ぐらい使えるノートPCがです。普通にネットをみるぐらいなら全然これで遊べてしまうのではないかという恐怖ですよね。39800円なら新品でもノートPCを買えますが、CeleronのN型番のものが圧倒的に多く、処理能力では劣るため、あまりオススメしないというのがありますね。

ここで豆知識
CeleronやPentiumにはNやJが頭につく型番があります。(N3350とかJ1900とか)
これは源流がAtomにあり、AtomのハイエンドであるX7系の仕様強化版として出回っているものです。
性能はそこまで違わないのですが、処理能力の点、拡張性などの点ではやはりAtom系という感じは否めないと思われます。
もちろん、消費電力が非情に少ないのがメリットで、現行のCeleron N3350ではなんとTDP6Wという驚異的な消費電力のため、最近は中華タブなどで慣らしたメーカーが低価格ノートPCに搭載するといったことが増えています。
とはいえ、TurboBoostのないだけのCeleron U系統のほうが高性能なのは間違いないんだよなあ。

でだ、それを元に考えていくと、カテゴリーとしてはこう分けるのがいいのかなあと
  • オールドPCに近いCore2世代、Core第1世代
  • 旬を過ぎたが安定のSundyBridge、IvyBridge世代(Core第2、3世代)
  • ジャンクの主戦場となるHaswell世代(Core第4世代)
  • 高嶺の花か?BroadWell以降の世代(Core第5~7世代)

となるわけです。
掘り下げてみましょう。

まず、SundyBridge世代。これはもうジャンクでは5000円ぐらいで売っています。2年前なら飛びつくレベルでしたが今は在庫が溢れすぎています。幸いQMなどのクアッドコアなどが搭載されていると、今でもエンコードやゲームには行けるレベルなのですが、どうだろうかなあ。そういう用途のモデルは若干高くなる傾向もあるので、無難にネットをみるとか、家族のPCにするとか、そういう用途でなら十分使えると思います。ただ、最近の3Dゲームの性能はちょっとおかしくなってきたからなあ。どこまで遊べるんだろうか。
オンボードでのグラフィック性能はまだおまけ程度と考えるべきだと思いますが、ニコニコやつべなどの観賞などには十分です。
mSATAが普及したのもこのあたりですね。少ないですがmSATA+HDD+光学ドライブなんてバケモノもまだ作れる世代です。

今回の核となるべきHaswell世代。出物は少ないと思ってたんですが、ここ半年で急激に出てきましたが、調べてみると2013年の下半期モデルに搭載されていたようです。そういえばSONYがまだVAIOを作ってた時期だったんですね。
ここの見どころは、圧倒的なバッテリー持ちが特徴で、当時のUltrabook基準で10時間というモデルもザラにありました。そして、じゃんカー的には一番注目すべき点として、この世代を最後にモバイル向けCPUにソケットモデルがなくなったという点があります。いわゆる魔改造に近いCPUの交換などはこの世代が最後となります。魅力を感じる場面ではないかもしれないですが、結構そういう組み換え出来るって面白さは良かったと思うんだよね。GeForce700番台の世代って今でもそんなに性能で劣る場面は少ない気がする。
大体1万そこそこから、2万前後ぐらいまで幅広く、モバイルノートが多いのも特徴かもしれません。

そしてBroadwell世代以降。
メモリとストレージ入れ替えでどうなるか?という感じなのですが、この世代以降に特筆すべき点としては、一部にM.2のNVMe接続が可能になった点です。確かにSundyBridge世代からM.2のSATA接続などはありましたが、この規格が前面に出ることによってSSDが劇的に速度向上し、2000MB/sなんていうとんでもな読み込みが可能となりました。下調べは必要となりますが、MVNeと大容量HDDを組み合わせて、ストレージレベルでも普段使うレベルの容量が持ち歩ける環境が作成出来るというのもポイントでしょう。M.2のSATA接続もだいぶ普及してきましたし、速度的、価格的にも7mmのSSDと大差ないぐらいまで落ちてきているので、薄型スリムタイプなんか欲しい方はいいかもしれないです。
なかなか中古やジャンクではまだお目にかかる機会は少ないですが、なかなか長期的に使えるPCにはなりそうです。

ちなみに、問題点としてこれらPCにはOSがない、あるいはリファビッシュ品ではWindows10が搭載されている点が挙げられます。中古でOS入りを購入した場合、初心者の方はOSをストレージごと移行するのが難しいという難点があったり、そもそもOSが割と高いため、これらを上乗せすると何らアドバンテージのないPCが出来てしまったりと、面白さが半減してしまうのも問題かなあと思いますね。
無論、本体にシリアルシールがあったり、UEFIにデジタルIDが埋め込まれていれば、その辺は解決なんですけど、そこの見極めが出来てこれらの料理がしっかり出来るかなという印象です。


「ただし、PC知識と明確なイメージを持っている方に限る」

ジャンクPCを楽しめる理由は色々あると思いますが、一昔前の自作みたいに、カスタムカー的な要素は着実にあるようで、「世の中にない俺PCを作ろうぜ」がお金と自分の技術でなんとか出来てしまうというところまでやってきています。
聞き及ぶ話、本来パターンのみが残っているmSATAにコネクタをつけて利用したり、搭載できる液晶サイズでの高解像度化のためにPCBボードを作成し、PCにつけるなどといったことまで行っている方もいらっしゃいます。何度も言うとおり技術力もそうなのですが、こういうものって機械の当たりハズレもあるので、複数台用意する必要があったりするんですが、ここまで安くなるとそれも電子工作の一環として出来てしまうというレベルです。

まあ、ここまでやる必要性はないのですが、少なくともメーカー準拠の高解像度液晶パネルへの交換や、使わない光学ドライブをSATAのハードディスクケースにしたり、無線LANのminiPCI-Eカードをより高速な無線LAN規格にしたりと、意外に制約の中でも自由に遊べる要素は詰まってたりするんですよね。
まあ、それをどう取るかはさておき、ある程度段階を踏んだパワーアップ方法というのは、面白かったりします。
例えば最初は最低限OSが動くレベルのところ、次にメモリとSSDへの変更、問題なければ液晶パネルの交換やminiPCI-Eの交換など、ベースがどこから始まっても、始発点と終着駅が決まっていないからこそ、自分で満足行かなければとことん突き詰めて行けるのも、ジャンクPCの面白さですよね。

ただし、サービスマニュアルがあるとはいえ、いきなりやってみますというのは難しいと思います。まずは自分の出来る範囲でやるというのが普通です。出来ないことはやらない、は改造にとって最低限ですね。

さらに厄介なのが、どの段階で改造を諦めるのか?という問題です。
突き詰めるところ、コストをどこまでかけるべきなのか?という問題が直結してきます。1万のPCに2万のメモリとSSDはあまりにもコストが悪すぎるという問題、更にパーツを買い揃えたらあっという間に5万円。我に返るとヤフオクでひとランク上のノートPCが買えたりしちゃうとか、あまりにも残念です。

ノートPCの問題点は、メインボードの性能以上のことが出来ないというところにあります。今までPGAだったCPUがBGAに変わってしまった以上、メインボードを取り替えるしかパワーアップが見込めない可能性が極めて高いわけですよね。
その枠の範囲内で、かつノートPCだったら、これぐらいパワーアップさせれば満足出来るのかの見極めは難しいと思います。
使う環境などにもよりますけど、Haswell世代以降は8GBメモリと256GBぐらいのSSDに交換するぐらいでだいたい快適なので、お手軽でいいと思います。


入れ込むもよし、お手軽もよし、手軽なおもちゃとしてノートPC

ガンプラ世代なら多分なんてことないレベル。
実用品として使えるのも魅力的ですし、本当に趣味の一環としてはジャンクノートPCで遊ぶことは面白さ満載です。
一応上記で釘を挿しておきましたけど、ノートPCの寿命が長くなってきた昨今において、思い切りお金を突っ込んで作るノートPCというのは、モデルチェンジに目もくれずに使えるという意味で面白いんですよね。
そして、何よりコスト云々も重要ですが、自分でいじるからこそ、愛着が湧くもの。普通に買ってくるノートPCもいいですけど、やっぱり個人的にはベースのPCにパーツを買い揃えて爆死ってのが好きだなあと思ってしまいますね。

程々に、過激に、ある意味自由の世界。
楽しいジャンクノートPCライフはいかがだろう、と。






おしまい

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by aru32to | 2017-09-14 20:59 | 雑談