富士通が携帯電話事業を売却すると聞いて

知ってたw

シャープも一応国内向けとFOXCONNのシャープブランドに分かれてますけど、携帯電話端末の潜在的な国内シェアでは多分トップの企業がそこまでの状態になってしまうというのは、まあ、もうしょうがないねとしかいいようがないですよね。

今回は、そんな富士通の携帯電話、スマホのお話。

富士通のスマホはトドメを差されたのか?

まず今年の話。
arrows be F-05Jと全く同じSIMフリーのM04、それとオンキョーのGRANBEATしか作っていないのですね。
実質的には何も作ってない(GRANBEATはおそらく前年のF-01Jとともに2016年中に開発は終わっていたと思われる)です。

そう考えると去年の話ですが、
実はらくらくホンF-02J、キッズケータイと上記2機種ぐらいしか作っていません。
らくらくホンは基本ドコモのVoLTEガラケなので、仕様統一されていますから、多分シャープのODM商品でしょう。無論、デザインやOSカスタマイズは富士通がやっているので、十分開発には値するとは思います。とはいえ、その前年に出ているARROWSケータイも実質的にはシャープから提供されたODM製品でしょう。
F-01Jは...と思ったんだけど、これも設計段階ではMシリーズのハイエンドモデルという感覚でしょうから、F-02HのS625版と考えるのが妥当だと思います。GRANBEATはやむ無しといった感じでどっちが推し進めているか分からないのですが、現行のDSD再生をギリギリサポート出来るSoCとしてS650が選ばれたのだと思います。まあQualcommへS820を要求したら、個数が少なすぎて門前払いだった感じも否めないですが。
この2台が一体となってハイエンドモデルを目指したなら、S820搭載モデルという可能性もあったかもしれないですね。

2015年、おそらく全てにおいてトドメを差したであろう出来事が起こります。
一つはSnapdragon 810のカタログスペック以上の発熱。これによる不具合で、満を持して登場したはずのF-04Gが完全にコケてしまったことです。
これはまあQualcommがいけないんだけど、デチューンやスロットリングでカバー出来る範疇だったSONYやシャープと違い、部品同士の接触不良が原因となったケースであり、設計段階での甘さが浮き彫りになった形です。
ちなみにこの年、F-02Hという名機も誕生しています。こちらはS808を搭載しながら、F-04Gで培ったハイエンド技術をそのまま継承したモデルです。なんとAndroid7.1.1までサポートしたという、国産スマホでも異例の2回メジャーアップデート機種として、ある意味伝説を作り続ける現行機です。

つまり、富士通がハイエンドスマホを世の中に出したのはこの年が最後です。良くも悪くも最新技術の結晶としてのF-04G、そして制御できる最新スペックのハイエンドとしてのF-02H。この2台に現状GRANBEATを加えた3台が、現時点での富士通の最高峰と考えるべきかと。

このとき、シャープはS808にスペックダウン、SONYは頑なにS810をなんとかモノにしようと必死でした。LGは早々にS810に見切りをつけ、主力のG4にはS808を搭載、唯一G Flex2にS810を搭載したのみとなっています。ちなみにSamsungはExynos7240を日本に投入するなど、各メーカーがS810に相当振り回される状況になったことは、記憶に新しいと思います。
結果、S810はタブレットや、唯一無二のリファレンスモデルと言われたLeTV MAXぐらいでしか、その性能を発揮できぬまま急速にS808やS820に置き換えられてしまいます。


そして、費用対効果と絶対的な富士通の看板だけで売る機種となるarrows FIT/arrows M02の登場であります。
思えば、ブランド力だけで資金を作り出すという方法は決して悪いことではないのですが、すでにM02で完成したものをM03、M04とOSの入れ替えだけで、基本設計のまま2年売っているというのは、技術側としてはどうなのかなと思います。枯れた技術の水平思考とはよく言ったものです。
とはいえ、2年前にVoLTEを見据え、S410を搭載したこと、そして良くも悪くも日本市場における2年で機種変更という概念にとらわれなかったことで、逆に恥知らずとでもいえと言わんばかりの2年スペック変更なし、しかしながら最初は35K程度だった価格も、今やドコモで一括25Kと着実に根付いて来ていることを実感します。


つまり、2015年ぐらいから最新技術を投入することはしていないものの、本体側のデザインや素材、さらに耐久性などと言った、「使ってみないとまず分からない」目に見えない進化はしているものの、カタログスペックではそれは実感できないので、型落ちと呼ばれてもやむ無しというのが現在の富士通の端末なのだと思います。
意外と面白いのは、M03とM04でも手に持つとなんとなく違いがあったりするんですよね。あんなの同じと言い張ってもおかしくないレベルなのですけど、その違いこそ進化。質感や持つもののフィーリングなどを大事にした結果、使いやすさや品質向上のためのユーザビリティだけをひたすらアップデートしていると考えるべきでしょう。まあ、スマホのイメージからしたら「丈夫で洗える」ってのは(笑)ですけどね。

そういった観点で、日本市場しかない富士通は「別に死んではいない、けどコストかかるほど新規開発はもうやりたくないよねえ」という感じなのかと思います。


そういえばCOSMOSとかSAKURAとか、LTEのチップとか昔作ってたよね。SBがQualcomm買収とかやる発想もない時代だから、成功していればもう少し変わったのかもね。


といっても、XiaomiとOPPOぐらいしか選択肢がないわけだが

本当にMシリーズの後継機を作ろうと考えた時、じゃあそのコストを捻出するなら技術的に提携しちゃうほうが早いんじゃね?とか富士通 arrowsやらくらくスマホの内部パーツを外部委託にしちゃえばいいんじゃねって発想からこの話が飛躍した感じもあるんですよね。
昔、どっかの企業がVAIOってロゴだけで高いスマホを売ろうとしたことがありましたけど、要はあれと一緒のことを富士通はやってしまえばいいんですよね。OEMスマホにarrowsってロゴ入れて、ドコモの基準さえ満たしてしまえばおおよそ日本市場で売れるスマホは出来ます。コストダウンに直接影響しそうな部分だとこのぐらいなんですよね。

ただ、少なくとも海外ではようやくiPhoneやGALAXYなどのハイエンド(nubia Z17って防水だったんですよねw)に限られるわけです。このハイエンドの基準を満たすローエンド端末を作るというのは、案外難しいのではないかというのが私感です。

ここはいっそ、中身はRedmi、外見はarrowsってな感じで、XiaomiにODM生産してもらうというのはいかがでしょうか。
メリットとしては、富士通の製品として出す場合の技適マークの取得のしやすさ、それとローエンド製品の充実っぷり、そして何よりXiaomiという会社自体も結構苦しいやりくりになっていることです。自前でSoCまで作ってしまう技術部門もあることですし、それを富士通のファブで作って...と結構行ったり来たりになってコストダウンにならなそう。話題性とか、面白みはあります。
現在はちょっとわからないですが、XiaomiのスマホはFOXCONNがODMしてるわけで、ここが最大の難関ですよね。シャープという会社を直接買えば液晶などの技術を使って再生やブランドの軸に出来たわけですしね。arrowsが苦戦している中で、まあXiaomiに魅力を感じる何かがあるのかどうかですよね。

現実的に考えると、OPPOあたりが無難ではあります。
自社工場(正確には子会社化した工場だけど)もありますし、取り扱いは違えど日本法人もあります。中国やアジア圏の中流層が好むだけあり、デザインや世界的流行にも敏感ですし、Mediatek主軸の中でも、幸いQualcomm製品はそこそこ扱っています。やはりメリットはほぼ同様なんですが、OPPOもやっぱり富士通に対してどういった価値感を持っているか?というのは未知数としかいいようがないですよね。

あとはPC部門も含めてLenovoとの。うーん。これはLenovoのが未知数なんだよね。モトローラブランドとarrowsブランドって並びもしないけど、MOTO Gあたりがパイを争ってる中で住み分けが難しそう。
Huaweiなんかもメディアは書いていますけど、それはHuaweiのプライドが許さない気がする。むしろ買収したところで得るものがなさすぎるかなあ。

ただ、個人的に富士通のデザインはシンプルで十分世界でも気に入ってもらえるとは思うので、なんとか火を消さないためにも、頑張って欲しいかなという気がしています。いずれにしても売却するにしてもブランド消滅というシナリオは避けてほしいところではありますね。


富士通の歴史を紐解くとわかるのですが、もともと財閥系の会社だっただけに、日本の官公庁やNTTとズブズブなまま、そこが苦況に立たされたときの逃げ場がないというのもわかりきったシナリオだったわけですよね。NECとかもそうでしたけど、官公主導から転換する際には必ずこういった選択を迫られるわけで、これも時代の流れかなと思います。
F-07Cとか、F-04Bとか、F900ITとか、ガジェット的にはぶっ飛んだものが多かっただけに、最後の最後にこれはちょっと感慨深いなあと思いつつ、俺はもう生まれたときからSONY派の人間なので、やっぱり接点はそこまでなかったなあ。(唯一例外はF-04Dを結構使ってたぐらい)






おしまい。

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by aru32to | 2017-08-22 21:33 | 雑談