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パケット使用量をもっと身近に思ってほしい話(学割でパケットが倍になる考察)

パケット使用量に関していつも不満に思うことなんですけど、なぜ学生だけがパケット容量を倍になるのか。
別にパケットをどう使おうと勝手なんですけど、一番パケットをムダ使いしている連中にパケットを多く渡すという行為に疑問を感じます。

以下、勝手な解釈と、対策

学生が金づるにならないといけないほど、疲弊した経済なの?

最近何がショックだったかというと、同級生で小学校の先生をやっている奴と話をしていて、そこの生徒の親が俺らより年下になってきたということに軽くショックを受けました。
まあ、そりゃそうだよな34ですから22に子供をもうけていれば小学校卒業ですもんね。
で、俺の親の世代では、すでに俺を産んだ30の母親が晩産と言われていた時代でした。晩婚化が進んでいるとはいえ、今では30代の出産など普通になっているし、高齢出産というのも前ほど騒がれなくなっています。
子供の減少というのもありますが、彼らは本当にこれからの日本経済を消費面で担う世代にならなければいけないのです。

そう、この間違った感覚こそ、根底にある狙いなのだと思います。
本来なら1~2年でペイできる新規契約も、MNPの問題以降、回収できないほどの販売奨励金として利益を圧迫させていましたが、今は指導が入ったおかげもあって、無駄に払わなくて済みます。では今度は客単価アップを考えるわけです。ただですら高い料金プランをもっと高くしてくれるにはどうしたらいいかと考えた結果、2016年の学割は圧倒的にパケット容量が増えてしまったというわけです。
条件が5GB以上、チャージ方式という時点で地雷は埋めてあるのですが、その条件で縛ることによって単価は2GBのパケットパックより1500円単純に毎月の利益をあげられるわけです。超短期利益追求では間違っていませんが、通信各社は赤字経営ではありませんので、すごくちまちましたやり方であることは否めません。まして割引や特典代だと思ってこれを払っていると考えると、んじゃあ一般にもこの特典を料金プランとしちゃえばいいじゃんと思ったりしますが、あえて逆手にとってるんですよね。少子高齢化社会においては、どんなに回線圧迫しちゃおうとも、パケットを使う世代というのは若年層のほうが圧倒的に多く、逆ピラミッドに近い社会構成体だからこそこの発想は生まれ、どんなに使っても(例えば今年なら)10GBレベルなのだから大勢に影響は出ないというキャリアの思惑があるからこそ、25歳までのパケット容量増量なんですよね。


本当はもっと怖い、パケット中毒の恐ろしさ

狙いはもう一つ。例えば15歳の中学卒業以降にスマホを持たせる学生をモデルケースにしましょう。
例えば順当に行った場合、25歳では社会3年目。初任給が下がる一方ですが、それでも手取り20万ぐらいがキャリアでは想定されているんだと思います。
さてと、過去10年はau基準(ドコモはシェアできるので10GB使うと家族会議になると思うため)で10GB使えてきたパケットが、25歳の誕生日を境に突然半減します。正確にはチャージ料金1GB1100円(10年後には消費税がもっと上がってる可能性は高いけど)が上がるわけですね。10GB使うためには単純計算5000円をチャージするか、3000円プラスして10GBプランにするかという選択肢を迫るわけです。10年先に同じ料金と保証できないものの、更に客単価を上げるための罠を仕掛けているわけですね。
ここまでを読んでなんだパケット減らすなんてそんなに難しく無いじゃんという方もいらっしゃるでしょうけど、例えば一人暮らしを始める場合など、それまで潜在的に使ってなかったパケットを10GB まで使ってしまう環境が2年も続いてしまうと、人間は習慣としてやめられなくなってしまう可能性が高く、結果として「まあ3000円ならいいか」という心境に行き着くと思うんですね。結果として1万超えにはなりますけど、手放せない携帯電話なので我慢して払うという心理面での効果はあります。
もちろん、収穫まで10年かかるという問題はありますが、その10年後に果たして現状のプランが存在しているかというと、それはないと断言できちゃいそうな気がします。なんかその頃にはデータパックなんていう概念がなくて、1GBあたり2000円とかの均一になってそう。10GBだったら20000円とか、ちょっと生活費での比率が高すぎると思うんですよね。
無論、25歳に近いほど収穫時期まで短く、簡単に単価を見通せるというようなことも考慮されているんですから、よく出来たものです。

反面、ドコモが現状直面しているのはこの問題です。シニア層の客単価が上がらない一方で、若年層の利用率の高さが度を超えてしまっている、そこで苦肉の策としてシェアパックなんかを導入して、家族単位で料金をあげようとしたんたんだけど、思ったより本来電話代を捻出していたビジネスマンやシニア層がカケホーダイに食いついてしまって、客単価が下がってしまう残念な結果となっているわけです。それでもシェアが50%あれば軽微な利益減で抑えられているんですから、笑いが止まらないですよね。
ま、でも利益改善はもとより、シェア確保と机上の空論で話し合う上層部の高給のため、やはり他社に追随する必要はあるんですが、ドコモの場合は8GB以上は1台持ちでもシェアパックに入らなければいけないし、そうでなければ8GB+2GBパケットチャージで(6700+2000)*消費税と、いずれにしても5GBプランからは4500円近い料金アップになってしまうという大きな問題をはらんでいます。シェアが高いキャリアが一番殿様商売をやっていて、かつそれがあまり知られていないというのが問題だと思うんですよね。この点を指摘しない総務省は無能の集まりとしか言いようが無いですね。


幼少期からパケットを使っているという感覚を覚えてほしい

これはキャリアよりも文科省にお願いしたいところなんですが、近年のインフラ整備の未整備が通信業界はより鮮明に起こっていて、ソフトバンクのように周波数帯免許をたくさん持っているのに、一向に整備ができないなど、本来なら免許取り消しというような状況になっているキャリアすらあるわけなんで、もっとパケットは個人の財産ではないということを教育現場で取り上げるべきだと考えるんですね。
歩きスマホの問題だって、スマホのマナーの問題だって、問題はユーザーの倫理観に気付けなかった社会全体であることをもっとユーザーとして自覚していいし、少なくともその辺を教育指導要領として国民に伝える義務をキャリアは持っていないといけない、けどスマホ教室やスマホ講座ではもうとっくに限界が来ていると。ならばキャリアと総務省、文科省あたりが連携して、それはなんでまずいのか、そしてまずいと思う心構えなんかを身に着けさせる必要があるんですよね。
同じように、例えば1時間パズドラをやったらどれぐらいパケットを使うのか、Youtubeを3分見てるとどれぐらいパケットを使うのか、とかすごく身近な利用方法で平均的なパケット使用量を学生に算出させ、自分のプランと合致させた時にどうか?ということを1ヶ月ぐらいでも集中授業としてやってみると、若年層にもその感覚をつかめると思うんです。別に親でもいいですけど、親がそれを言ったところで子供は甘えて聞きはしませんし、自分で身につけるという行為にはならないのですよね。これはパケットを使いすぎているとお嘆きの読者様にも有効な手段だと思います。

キャリア純正の料金アプリ(my docomoやMySoftBankなど)では、当月のパケット使用量なんかが確認できたりします。例えば1日ごとにこのアプリを起動して、毎日チェックしてその推移を見ます。日ごとに「この日はこんな感じで使った」とメモをとっておくのも効果的です。そして1ヶ月経つと、だいたいのスマホの行動が分かります。
例えばこれを書いている4/16の時点で、4/15の時点でより300MB利用パケットが増えているんですが、これは飲み会の席でリモート視聴の便利さとスクフェスのデータアップデートに無理やり使ったというのがわかっています。こんな感じで何をやるとどんなぐらい減るというのがわかるのがいいんです。
実体験で自覚し、行動を促すというのは教育現場では非常に重要であり、生涯教育にも繋がる行為です。今のあらゆる教育現場ではこれを欠いている気がしてならない。社員教育でもシニア講座でもそう、実体験が乏しくテーブルワークに終始しがちで、身を持って覚えることが本当にできない気がします。

だからこそなんですよね。自分の起こしている行動がどうパケットに直結して、どうすれば費用を抑えられるのかとか、そういう観点からパケット抑制を考える時代に俺は来ていると思います。
利用者とか、キャリアとかではなく、これは国の通信インフラに関わることだと思うんで、もっとおおごとにしてもいい事案なんですけどね。





まあ、もうこれぐらいで勘弁して下さい。俺にこういうこと書かせたらろくなことないんだから。
どうせ似たような記事で薄っぺらい記事書いちゃうブロガーやライターの人いるんだろうね。







この話、おしまい

by aru32to | 2016-04-17 16:06 | 雑談 | Trackback | Comments(0)

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