人気ブログランキング | 話題のタグを見る

俺にVAIO Z論を語らせたら大したもんですよ(新型VAIO Zの感想):2/26訂正

というわけで、鉄は熱いうちに打っておこうかと。
風立ちぬは号泣しましたよ。
男として、技術者として、夢追い人としてのジレンマを抱いたまま、ユーミン込みでキレイに終わらせた宮崎駿の凄さに感服します。


見た後、この時期にVAIO Zの発表があったことにが、なにか因縁めいたものを感じてしまったのは、穿った見方すぎるかなあと思うんですけど、両方共予定されていた出来事だからしょうがない。


久々にZというブランドが復活したので、16日にヨドバシに行ってチラシをもらってきたんですね。
正直20万でも躊躇せず買ってしまいたいモノになっているだろう、という淡い期待を抱いていました。


3分触ってみた感想。
...なんだこれ?(一応家電量販店の紳士協定で写真は撮れません)
軽いのは軽いし、剛性もそんなに問題なさそうな気がするんです。
ただ相当気になる点。まず根本的な問題として有線LANがない上に、InstantGo対応のための無線LAN問題が再発しそうな感じ。(ただし無線LANはIntel Dual-Band Wireless-AC 7260と問題なさそうな感じかも)
筐体的には、タブレットモードとノートPCモードのコンバーチブルタイプなのに、ノートPCモードの液晶の固定が、手持ちのVAIO Fit15Aよりやわで、ちゃんと背面にくっつかないんですね。
あと外見、こうなっているのはわかってましたけど、思った以上にFit13Aと変わらない酷さ。俺の目には異なっているというデザインではないのです。


いや、出来たばかりのメーカーに劇的なデザイン変化が起こせるとは思わないのですが、その割にやけに自信たっぷりな記事を読むと、否が応でも期待しちゃうじゃないですか。ここが俺のダメな点ですね。

というわけで、今回は過去のVAIO Zとともに、俺の考えた最強のVAIO Zを延々と書く回です。

俺が欲しかったのは、こんなVAIOではない。

まず、初代VAIO type Zの開発者インタビュー記事を読んでいただきたいです。
コンセプトは「一切の妥協を許さなかったモバイルPC」。当時は1キロ台のモバイルPCでもクロックの低いCPUであったり、オンボードグラフィックが主流で、CAD設計者やグラフィック関係の方などは仕方なくA4のノートを背負ったり、それが理由でMacBookProなんかを使ってる方も多かったと思います。
そんな中、当時としては解像度が高めなHD+液晶に、最大3.06GHzのCore2Duo、下位モデルであれど、GeForceを搭載し、バッテリーの問題にはハイブリッドグラフィックを実装することで解決するという離れ業を繰り出して来たわけです。それでいてBD-RWも搭載できる2スピンドルノートですからね。いやあ、恐ろしく欲しくて、次のモデルが出ることがわかってた2009/12に12万ぐらいになった時に買ってしまったんですね。

で、2世代目のVAIO Zの開発者インタビュー記事がこれ。
コンセプトは「何もあきらめなかったモバイル」。
コスト度外視で13.1インチにAdobe RGB高カバーのFHD液晶、Core i7の2コア版を搭載し、GeForceも中位のGT330Mを搭載。ダイナミックハイブリッドグラフィックという自動モード切り替えも搭載。さらにRAID0のSSD(512GBモデルはクアッドSSD、ほかはデュアルSSDで対応)と、BD-RWも引き続き搭載。当時のデスクトップでもミドルエンドに近く、ギリギリゲーミングPCの範囲に入るレベルまで達しています。
バカバカしいけど正常進化したZと呼ぶにはふさわしいです。

俺が考えた最強のノートPCを具現化したのは、まさにこのモデルです。
2010/3にHDDモデルを18万ぐらいで買ってます。その後2014/8まで見事に一線で活躍しました。
買い換えるきっかけがなかったというより、ベストなPCになりすぎてこれ以上のものがなかったというのが理由だったりします。(注:ただし、2012年初めぐらいまではほぼ使わなかったのもデカイ)

3世代目のVAIO Zはオフィシャルサイトになかったので、ITMediaから拝借。
最終版のSVZ13で、ついに念願となるクアッドコアを搭載出来、XiやWiMAXにも対応したものの、1スピンドルノート+PMDという難解なドッキング型や、専用メモリ、取り外し不可なバッテリーなど、この頃からややネガティブな要素が出てきています。
まあ、とはいえオンボードグラフィックが飛躍的に進歩しているし、ちゃんとグラフィックチップもドック側とはいえ搭載していることを考えると、まあある意味持ち運びには適しているという話です。
ただ、これを欲しいと思ったことは実はなく、同時期のVAIO Sはなぜか2台も使っているという話です。

4世代目、というのはVAIO Duo 13にあたります。これもITMediaにそれっぽい話が出ています。
(紹介では、ポストZ世代とも出されている)
このPCはスライド式の2in1でコンセプトモデルに近い形ながら、これまでの通常電圧版CPUではないため、パフォーマンスは多少犠牲になります。内蔵グラフィックにIntel HD5000を搭載出来たり、SSDしかストレージがないなどある程度ハイエンド機としての面目は保っています。

これは今手元にあるi7-4650U/HD5000搭載モデルですが、Duo11を売ってまで買うほど進歩はしてなかったし、むしろDuo11のほうがよかった点も(主に外部ポート系)あり、なんとなくそのまま使っていないです。
有線LANがないことが自宅で使うには致命傷となっている格好で、加えて自宅に4つあるアクセスポイント全てと相性の悪い無線LANの状態では、どうやってまともに使おうか、という話です。この辺がIntelオンリーで揃えたDuo11との大きな違いとなってしまっています。

ただ、この時点で今回のZのコンセプトを継承するモデルはVAIO Fit13Aに移行していることを考えると、そちらが実質的な後継機と見ることも出来ます。この時のSONYはラインナップを縮小しているため、結果としてProとDuo、遅れてFit1*Aとハイエンドが3つ並ぶ(ローエンドはFit1*Eというモデルだった)異常な状態でした。


そして今回のZ。
確かに内蔵グラフィックにIris Proを搭載し、久々に3GHzを超えるCPUが登場したことで、それを搭載しつつ歴代のVAIO Zシリーズと重量が変わらないというのは進歩として受け止められるし、スペック的にもWQHD液晶だったりPCIeのSSDを搭載したりと申し分はないのですが、問題はあらゆる状況においてベストな環境にならない可能性があるということです。妥協しないモバイルPCとはなんだったのだろうか


俺の考えた最強のノートPC

歴代のメインノートPCにおいて、(最近は選択肢がないので妥協しているけど)妥協していない点を上げると、
  • CPUは上位モデルであること
  • 外部グラフィックチップを搭載していること
  • 解像度が最低WXGA+/HD+あること
  • メモリ、ストレージなどが交換可能であること
  • 極力2スピンドルであること
  • 実家に年10回程度帰ることを考慮し、極力2キロ以下であること
とまあ、ThinkPadのいいところだけをすくい上げたような感じになってしまいます。
実際にこれを具現化する場合、おそらくT440p(2ドライブ)かツートップ/G-Tune系の13インチモデル(1ドライブ)、ASUSのUX32LNになります。ただ、2~30万は楽勝なので、そんなもん買えるわけないという話です。

簡単にいえば、デスクトップ環境をノートPCに詰め込んだものが欲しいわけです。
そういうわけで行き着いたVAIO Fit 15Aだけど、1スピンドルで2.2キロ。加えて分解するのに一苦労なモデルなので、それはそれでどうしようという話です。(買い替えには全然早い)

なぜグラフィックチップを搭載しなきゃいけないのか、というのは、プレイする絶対条件なゲームの中にA列車9が入っているからなのです。はっきり言ってしまえば、やらなければどうでもいいというのはあるんですけど、買った後のノートPCの俺的耐久テストで耐えられない場合、VAIO Duo13のように眠ったままになってしまうこともあるのでその辺が難しいところです。
なにせ実家に帰るとやることがないので、結構捗るんだよ。そういう理由なんですね。

俺が考えるVAIO(株)が目指すべきZは、UX32LNを超えるPCなんですね。2代目VAIO Zのコンセプトです。
今で言えばGeForceGTX 860M程度のグラフィックを搭載して、1.3キロ程度の重量、そこに2スピンドルを搭載する。多少分厚くても、2スピンドルならしょうがないですし、筐体サイズを稼げることで排熱構造に余裕が出来たり、メモリスロットを搭載できたりと、実は結構メリットあったりするんですよね。んで、そこにWQHD液晶とタッチパネルを搭載すると。なんかこれだけで十分なんですよね。

毎度のこと、VAIOが掲げたコンセプトモデルというものは、その世代で終わってしまうことが数多いです。例えば今ならAtom Z3735ぐらいのCPUを搭載したVAIO U(初代)なんて余裕で作れるんですよ。単純にそういう10年前ぐらいのコンセプトをもう一度今の技術でブラッシュアップするだけで、斬新に見えるモデルになるかもしれないのです。(願望含む)

まあ、世界の主流はMacBookのような1スピンドルなんですようけど、日本国内ではまだまだ2スピンドルが多く、オールジャパンな素材を使うなら、日本の実情にあったPCを作るべきなんじゃないかなと思うんです。ソフトもDLに比べてまだまだCD-ROMが多いわけだし、意外とドライブを使う場面はあるんですよ。
どうせ海外には出さないんだったら、日本でしか考えられないようなコンセプトでPCを作ってみてもいいんじゃないかなと思うんですけど、俺の考えはもう古いんだろうなと思う。


実は実物をもう一回見てから考えようとは思ってるのですが、結論としては9割方買わないでいようと思ってます。

2/26訂正
誰も居ない売り場で店員さんに囲まれていじってきました。
いや、Fit系に比べると筐体は本当にしっかりしてて、片手で持ち上げてもぐらつかない感じにはなっています。
やっぱり気になるのは、コンバーチブルタイプ液晶の固定の悪さ。自分で使ってるFit15Aだと、画面の下側にマグネットがついてるので、スイッチロックされてなくても、割と強く押さない限りは倒れないのですが、Zはスイッチロックで止めている感じなのですね。割とはまらない。
不満?というより、根本的に買ってみないとわからない範疇な気はする。

まあ、VAIO Proに比べると全然剛性が高いと感じるので、それはプラスに思います。


ちなみに、同じく展示してあったThinkPad X250は最高だった。
買うのはこっちかなと思ったりする。それぐらい違いがありますね。

おしまい。

by aru32to | 2015-02-22 18:13 | 雑談 | Trackback | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。