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格安SIMを使うならセット販売で端末を買うのはやめような件


~今回はもっと詳しいところがあると思うので流してもいいです~

売れてるものに釘を刺す。このblogは常にひねくれていたい。
常々思うんですけど、どうも月々の金額が安いと思われてしまうあたりに問題があるんですよね。

今まではMNP一括でドコモを契約するのがベストとも言えたのですが、カケ・ホーダイプランのせいでどんなに高い月サポがついても台無しになってしまったのは既存の通り。
よりスポットが当たるであろう業界なのが、このMVNO事業者です。

もうここで取り上げる内容でもないのですが、なぜ安いのか?ということをしっかり考えてみようと思います。

とりあえず、最近話題になってる2つを見てみましょうか。

まず料金プラン。
イオンは2980円。ビックsimは2830円です。
まあ別に気にしない人も多いとは思いますけど、地味に端末の分割が24回払いになってるんですよね。
端末代を考えない場合、
イオン(b-mobile)は最高速度が200kbpsで1560円。
ビック(IIJmio)は最高速度が150Mbpsで1900円。ただしデータは1GBを超えると速度が200Kbpsになります。公衆WiFiサービスが付きます。
ともに通話は30秒20円です。まあ、音声にする必要は全くないと思いますけど。
これだけ見ると圧倒的にビックカメラのプランが全然良さそうな気がします。


え、高くね?こんな端末に金ドブできるの?

次に端末の話。このあたりに問題が見え隠れします。
まずイオンのNexus4。これは現在イーモバイルで販売されているNexus5の一世代前のモデルです。
スペックとしてはドコモのL-01EやauのLGL21とほぼ同じで、ワンセグやおサイフケータイなどに対応していません。

メリット
  • ほぼ最新のOSが提供されること(4.5もしくは5以降のAndroidは打ち切りされるのではないかと思う)
  • Snapdragon S4Pro クアッドコアCPUに2GBメモリを搭載していてストレスは溜まらないこと
デメリット
  • 3Gしか対応していないこと(他のサービスでLTE対応していても、3Gの速度までしか出ない)

ちなみに上に挙げたベースモデルはともにLTEモデルです。
これを34080円で販売しています。地味にスゲエ暴利というか、在庫処分というか。
例えば上のL-01Eの場合、新品でだいたい2万ぐらいです。(アマゾン調べ)全然安くないぞwww

まあ、これはまだ許せる範囲なんですよ。
ビックはもっと悪質な商品です。
Covia FleaPhone CP-F03aというものなんですけど、これは聞いたことがないBroadcomのBCM23550というクアッドコアCPUを搭載。
ベンチマーク数値を見る限りだいたいTegra3ぐらいのようです。2012年の夏~冬モデルぐらいの性能です。
なんといってもメインメモリが512MB。実際にデモ機をいじってみた限りでは動作悪くないのですが、基本性能がずいぶん見劣りしてしまい、異様にアプリの起動に時間が掛かったり、アプリが起動しなかったりします。(そんなことはないと思っていたら本当にそんな感じ)ゲームも結構動かないものがあるとは思うんですね。
microSDスロットがあるとはいえ内蔵ストレージが4GBと、現状の大容量アプリだと相当厳しい容量です。
まあ、Web見てメール送受信してLINEでやりとりするぐらいなら十分だと思うんですけど、余裕がとにかくない。

メリット
  • デュアルSIMスロットで通話用SIMと通信用SIMに切り替えて使用できること
デメリット
  • 全体的にスペック不足(特にAndroid4.2を搭載しながらメモリが512MBしかないのは致命的になる)

これで23320円です。
スペック的にはN-07Dなどの2012年夏モデルなどより多少低いぐらいですが、N-07Dはだいたい13800円ぐらいで買えます。(同じくアマゾン)


じゃあ、使い勝手はどうなのか?

この上2つは、いずれもドコモの通信サービスを利用しています。
まあ、大体が横並びで、1GBが1000円、2GBが1500円、1日50MBが1000円となり、結局のところアクセスポイントの認証サーバーがどれだけ接続がいいかということにかかっています。
b-mobileは以前100KbpsのイオンSIMで試したことがありましたが、その時代では3Gで100Kbps以上になることもあり、比較的余裕があったと思います。
現状でも200Kbpsですから、ダラダラとRadikoを鳴らしたり、iP-Phoneなどで通話するぐらいの余裕はあるんじゃないかなと思います。

ビックSIMはIIJmio。IIJのサービスです。
個人的にはプロバイダー契約をしていた時に痛い目にあっているのであまり信用出来ないのですが、ネット上の情報を調べてみる限り、SPモード接続のドコモ回線ぐらいは出る模様。おそらく都心でもアクセス出来れば、普通に5Mbpsぐらいは出るんじゃないかと思います。(moperaが速いわけではないけど、あまりSPモードのが速いという記憶がない)

これ以外にも、格安SIMの話は最近尽きないです。
OCNモバイルONE。使ってるからというわけではないけど、特に遅いと感じる状況には陥らないですね。今のところ20Mbpsぐらいまでしか速度は出たことがないですが、これだけ出ればそれほど何か不便に陥ることは無いと思います。(音声がないことが弱点ではあるけど)

いずれも最終的に200Kbpsまで落ちるものの、ひと月あたり1GB(IIJ)と1日あたり50MB(OCN)との兼ね合いもあると思います。
ちなみに、b-mobileでも1日あたり51MBや、ひと月あたり1.1GBというプランがありますが、イオンの契約では変更出来ないおそれがありますので、注意してください。


デメリット…設定の難易度が高い?

激安スマホをおそらく普通に使う分にはAPN(アクセスポイント設定)を行うことはないので、そういった意味ではキャリアと大差ないと思います。
が、端末を自分で購入して、格安SIMのAPNを設定する場合は、素人では難易度が高いと思われます。
難易度が上がったなと思う理由は、最近のAndroidは設定画面が機種ごとに違ったり、あるいはその画面がロックされてたりするんです。例えばXPERIA Z1とLG G2とGALAXY NOTE3では、「モバイルネットワーク」という項目の大まかなカテゴリが違います。富士通やシャープなどはもうパッと見で分からないレベルです。この場合本当に設定例などが載ってない限りは、相当難易度が高いんじゃないかと思います。
とりあえず各サービスのHPなどで代表的機種が書いてありますので、これらを参考に設定できると思いますが、う~んどうなんだろう。


あれ?2GBだったらGL07Sでもいいんじゃない?

ところで、最近新規一括0円で投売りされているイーモバイルのGL07S。あくまで在庫処分の製品なのですが、2520円で5GBまでデータ通信出来るということでオススメしておきます。
このblogでは再三ダメ出しをしているのですが、CP-F03aと比べるとそこまで悪くはないといったレベルにはなります。
例えば純粋な料金だけの勝負でも、2520円なら基本的に上記端末を分割で支払った場合より安く、こっちはLTEが使えます。しかも5GBまでなら最大75Mbpsで通信(平時10Mbpsぐらいまでは確認)できます。おサイフケータイにも対応してますし、地味に悪くないです。ただ、日本で売られている機種としては性能が低いので、金ドブ感は同じです。
あとは一括という条件ですが、同じくNexus5もありかなと思います。これも2515円で通話/通信できて、現行世代のスマホが使えます。ただおサイフケータイが使えなかったり、ワンセグ/フルセグが使えなかったり、日本固有の機能がほぼ何も使えないのが弱点です。


結論:分かる人だけ、確信犯的に使うのがベスト

このblogでは基本海外スマホなあどを取り上げることが多いのですが、そういった端末にはうってつけなんですね。最近はLTE対応する海外スマホも多くなりました。
入手難易度とLTEのバンド問題、日本語化などがあるので、オススメはしていません。
MVNOのSIMは、ドコモの端末か、イーモバイルのGL07SかNexus5なら基本的に使えますので、この辺は好みで選んでいいと思います。またiPhone5s/5cのようにSIMフリー版をアップルが販売していたりします。これらでも使えます。
まあ、健全というか、高い端末を買って、通話/通信サービスはある程度自由に選ぶというのは悪くない気がします。

ま、そもそもこっちからしたら2年契約なんぞ困るだけだし、別にMNPして番号維持するぐらいでもいいのかなって気がするんですよね。
この辺あらためて通話プランも含めた金額をまとめてみようかなと思います。

つづく(この記事はおしまい)

by aru32to | 2014-05-26 23:25 | MVNO・廉価帯スマホ記事 | Trackback | Comments(0)

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